もうこんなこと繰り返すなら妊娠しないのがいちばん誰も傷つかなくていい…!!!

そう怯えつつも――
ワタシから妊娠の報告を聞いた旦那の、大喜びしたあの顔が忘れられないなぁ…
赤ちゃんが無事に生まれてきてくれてたら今頃どんな顔で子供をあやしていたのかな…
ワタシもどんな母親になれていたかな…
可能性があるなら、怖いけどやっぱり諦めたくないかも…

という未練にさいなまれていました。

「ええい、うだうだ悩むのもしんどい!自分の気持ちをハッキリさせるためにも、ちゃんとした不育症の知識を勉強しよう!」

そう決意し、ワタシは本屋へと不育症の本を探しに行きました。

不育症を乗り越える!おすすめ本2冊

しかし!!
不育症の本を置いてる本屋さんがめっちゃ少ない…!!!!(号泣)

まだまだ認知度の低い病気だからか、出版されてる不育症に関する書籍そのものも少なく、非常に苦労しました。

そんななか入手し、今でもワタシのバイブルとして愛読しているのが、
『ママになりたい/たまご日記』(間下このみ/ゆう)、

そして、『「不育症」をあきらめない』(牧野恒久)

この2冊です。

女優であり写真作家としても活動する間下このみさんは、
妊娠、流産、そして私と同じ抗リン脂質抗体症候群発覚から、娘・めのあちゃんを出産するまでの闘いの日々を綴っています。

病気との付き合い方、それを抱えての出産の思い…うんうん!と涙ながらに共感する部分と、
実際はこんな感じになっていくのか…といった貴重な体験がとても丁寧な描写でたくさん書かれています。

実際、ムスコの妊娠中、折に触れて机から引っぱりだし読んでました。
今でも勝手にリスペクトしています!

ちなみに夫「ゆうさん」が書いてる「旦那目線からみた不育症のあれこれ」がとっても新鮮で、ウチの旦那もそこにグッと共感しながらこの本を読んでくれました。
現在はKindle版で購入できます!


牧野恒久先生の本は、数ある「医学書寄りの不育症本」のなかでもピカイチ読みやすく、難しい単語や英語が出てきても気が付くと一気に読めちゃいます。

特に、抗リン脂質抗体症候群のみならず、他の種類の不育症の原因にも触れていて総合的な体のメカニズムが勉強できて有難かったです。
現在はコレamazonで中古しか取り扱ってないですが一読の価値あります!

 

こうしてコツコツと知識を手にすると、
「あ…ワタシ以外にも不育症で苦しんでる人がけっこう居るんだな…」
「それでも抗リン脂質抗体症候群を抱えながら2人、3人って子どもを産んでるお母さんもいる…!」
と、次第に「そのお母さんに続け!ワタシだっていけるぞ!!」と思えるようになり、
半年が過ぎたころあたりには、「もう一度子供が欲しい」と希望を持てるようになりました。

こ、今度こそはデキちゃったじゃなくてちゃんと妊活してね!(照)

なので、ワタシの体験がまた、不育症で悩んでいる誰かの後押しになったらいいなと心から願っています。

合言葉は「不育症をあきらめない」で「ママになりたい」!!(燃)


つづく

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※参考:難病情報センター | 原発性抗リン脂質抗体症候群

 大手出版社から単行本を数冊発表し、現在は休業中の(元)漫画家。アシスタント業をメインにしながら、主婦業とお母さん業でも大忙しの毎日。夫である鈴木妄想とオタクトークで燃え上がるのも日課。息子の笑顔と各国アイドルのPVを見て癒されている。

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