時間がないとき、心に余裕がないとき、ついつい子どもに対してきつい口調で怒りをぶつけてしまっていませんか?
しかしイライラをストレートにぶつけてしまうことは、子どもにとって逆効果ってこと、ご存知でした?
今回は、母学アカデミー学長・河村京子さんの著書『東大・京大生を育てた母親が教える つい怒ってしまうときの魔法の言い換え』から、つい言ってしまいがちなNGワードの言い換え5選をご紹介します!
なぜ子どもに怒りの言葉を口にしてはダメなのか
「子どもの才能を伸ばす子育てを邪魔するものが、お母さんの怒りの感情である」と語る河村さん。
実はママが子どもに対して強い口調で「ダメ!」などと怒ってしまった時、ママ自身は今した行為がダメ、という意味で言葉を放っても、子どもは「自分自身がダメ」と捉えてしまうのだとか。
自分自身が否定されたと感じることによって、自己肯定感が低くなってしまうのです。
自己肯定感が低いことで、何かを発言したり、行動を起こすことに自信を持つことができず、無気力な子になってしまうと言われています。
とはいえ、怒りの感情はついつい湧き出てしまうもの。そんな時はまず一呼吸おいて、今口に出そうとしている言葉をちょっと変えて子どもにかけてみませんか?
つい言ってしまいがちなNGワードの言い換え5選
1:「早くしなさい!」→「早くしない子はくすぐっちゃうよ〜」
ママなら誰でも一度は言ったことがあるフレーズではないでしょうか?
しかしこのフレーズを言い続けることによって、子どもは自分自身を「ノロマな人間である」と捉えてしまいます。
「3歳までの時期の子には、怒っても論理的に迫っても、無駄です。理解はしてくれません。」と河村さんは言います。つまり、小さな子どもにこの言葉をかけても、早くすることを理解させるのは至難の技。
こんな時、効果的な言い換えの言葉は「早くしない子はくすぐっちゃうよ〜」です。理解させることよりも、気持ちを切り替えてあげることが大事なんだそう。
もちろん、ちょっとした遊びの時間が必要なので、少し時間に余裕を持って行動しましょう。
2:「いつまで泣いたら気が済むの!」→「ママも泣きたくなっちゃう、一緒に泣こう!」
子どもが泣いて喚いてどうしようもない…子どもはもちろん可愛い存在ですが、この状況が続くとママだってうんざりしてしまいますよね。そんな時、こんな言葉がつい口をついて出てしまいがちです。
このような強い口調で怒りをぶつけることによって、子どもは恐怖で泣き止むこともありますが、そんな手段が通じるのは小さなうちだけ。
そんな時は「ママも泣きたくなっちゃう、一緒に泣こう!」と口に出してみましょう。
「『泣きたいのはお母さんのほうよ』と思ったら、一緒に泣いたっていいのです。」と語る河村さん。
自分自身の気持ちを正直に子どもに伝えることで、子どもも思わぬ反応にビックリして泣き止んでしまうんだとか。