食事の糖質量を抑える「糖質制限ダイエット」は、短期間で体重を減らせる効果から、若い女性を中心に日本でもすっかり定着しました。
しかし低糖質ばかり追い求めすぎて、体を壊したり、スタイルが悪くなったりするなど逆効果になってしまった例もちらほら聞かれます。
そこで最近登場したのが、“おいしく楽しく適正糖質”をキャッチフレーズにする「ロカボ」という考え方。
今回は、ロカボとは何か、今までの糖質制限ダイエットとは違うのか、どうすればロカボ生活が実践できるのか、を調べてみました。
1食あたり糖質20~40グラムが目安
ロカボは、一般社団法人 食・楽・健康協会が提唱した考え方で、これまでのローカーボ(糖質制限ダイエット)とは微妙に違った言葉です。健康を害するほどの極端な食生活まで含んだローカーボとは違って、ロカボは「適正な糖質をしっかり摂る」ことが基本。
「ロカボオフィシャルサイト」では、“1食20~40グラム、デザートは10グラム以下、1日70~130グラムに、糖質を抑えるだけ!”と基準を示しています。
これで今までよりどのくらい糖質が減らせているのか? ピンと来ない人のために基準を紹介しましょう。
厚生労働省によれば30~40代、デスクワークが中心で、ハードな運動もしていない女性は、1日およそ260グラムの糖質を摂取することが目安とされています。
“ロカボ生活”を送った場合、ちょうどこの半分ほどの糖質摂取になります。
糖質をほどよく減らした食事を摂ることで、食後の血糖値が上昇しにくくなり、無理せず健康的に、きれいな体になることが期待できますね。
カロリー制限は気にしなくていい!
自然に太らない体にしてくれる「ロカボ」のもう1つのメリットは、“ガマンしなくていい”という点。
1食あたりの糖質量を20~40グラムに抑えていれば、それ以外のカロリー・脂質・たんぱく質などに制限はありません。むしろたんぱく質などは美しい髪や体をつくる栄養素ですから、積極的に摂ることが推奨されています。
「ロカボオフィシャルサイト」で紹介されている食事法は、次の3点です。
【ポイント1】ごはんは半膳
【ポイント2】おかずはたっぷり!お肉・お魚はどんどん食べるべし!
【ポイント3】甘みは、低糖質甘味料を上手に活用!
肉や魚、甘いものをシャットアウトしなくて良いのは非常にうれしいメリット。他の極端なダイエット法だと「夏までに5キロやせた!」と喜んでその後にドカ食いして、大幅なリバウンドで苦しんでしまうことがあります。
ロカボ生活は断食のようなストレスがかからず、筋肉(=基礎代謝)も減少しないので、こうした後悔をしなくて済みそうですね。