有給休暇の上手な使い方を考えよう
有給休暇の権利は、お休みとしてしか使うことができません。使い残した日数を現金化することはできないのです。
また、使い残している有給休暇日数については、2年まで繰り越しできるがそれを超すと消滅してしまいます。
つまり、「有給休暇は使わないともったいない」というのが大原則です。
まだ子どももいなかったシングル時代は、自分が病気になったとき、デパートのバーゲンに行くとき、あるいはのんびり旅行に行くために有給休暇を取得をしていると思いますが、子育てママパパにおいては、「子どもの病気」の際に有給休暇取得を使うことが第一の利用方法となるでしょう。
このとき、子どもに体調悪化の兆候がある場合は、職場へ「明日はいきなり休みになる可能性がある」というように早めに伝えておくと職場でトラブルにならずにすみます。
また、ママだけが有給休暇を使って、パパは40日残っている、というようなことのないように夫婦間で調整をし、男性もできるだけ有給休暇を使ってみるといいでしょう。
もちろん、子どもの面談や家庭訪問、平日開催の遠足等でお休みをする、ということも有給休暇取得で対応できます。
こういう場合は、日程が決まったら早めに上司や周囲に連絡し、仕事の支障がないようにします。頭を下げる必要はないと思いますが、引き継ぎは計画的にしておくにこしたことはありません。
飛び石連休を有給休暇を使って大連給につなげる方法もあります。のんびり休んで旅行に出かけるというのも有給休暇を使いたいポイントです。
ところで、有給休暇を時短的に使う方法もあります。
有給休暇について「半休で取得」「時間単位で取得」といった活用ルールを認めている場合があるからです。
これを使うと、「午後だけ休む」とか「朝、1時間だけ休んで子どもを病院に連れて行ったあと会社に行く」というような使い方ができるようになります。
ただし、時間単位の有給休暇は会社ごとに労使間で話し合って決めるので(労使協定を定める)、必ず利用できるわけではありません。
自分の会社が1時間年休を利用可能か人事労務部の同僚に聞いてみてください。なお、時間単位の有給休暇は年5日分までしか取得できないなどの制限がありますので、これも職場で確認しておきましょう。