部門賞 新人賞
続いては、部門賞の新人賞をご紹介します。
第1位 『むれ』 作:ひろたあきら
「魚のむれに、一匹だけ骨。雨のむれに、一粒だけ誰かの涙。ありのむれから、一匹だけ違う方へ歩いていくと? 『みんなと違う』ことを思わず考え直す、心にしみる探し絵絵本。」
新人賞の1位は、ひろたあきらさんの不思議な表紙の絵本。色んな「むれ」が登場するので見ているだけで楽しくなってきます。何度見ても飽きない絵本です。
部門賞 パパママ賞
続いてパパママ賞に輝いた作品の第1位をご紹介します。
第1位 『ノラネコぐんだん おばけのやま』 作:工藤ノリコ
大賞10位にもランクインしていた、ノラネコぐんだんシリーズの作品がここにも!
パパやママの投票も反映されているこのパパママ賞で1位になったということは、いかに親の支持も集めているかがわかりますね。
大人気の「ノラネコぐんだん」シリーズ!ヒットの理由は?
大賞10位、パパママ賞1位に輝いた、工藤ノリコさんの「ノラネコぐんだん」シリーズは、シリーズ累計150万部を突破している大人気の絵本シリーズ。今や、知らない子どもや親はいないといっても過言ではないほど大人気。
悪かわいい8匹のノラネコたちがいたずらをして、大変なことが起きてしまうストーリーは、いつ読んでも、子どもも大人も、大笑いしながら楽しめると評判です。
出版元の白泉社の担当者に、ノラネコぐんだんシリーズが大ヒットした理由をお話いただきました。
「ノラネコぐんだんは元々4コマ漫画『がんばれ!ワンワンちゃん』の脇役として誕生しました。漫画のような起承転結の効いたストーリーと、絵本の王道ともいえる隅々まで緻密に描かれた絵が相まって、新しい魅力を生み出しています。
そのため絵本にあまり興味がないお子さんでも、すんなり入りやすい作品だと思います」
またストーリーにも人気の理由が隠されているようです。
「悪さをしたらとんでもないことが起きてしまい、叱られて正座で反省する、という定番の『型』がある作品。新作が出るごとに『今回はどんな展開に!?』と期待が高まってきています。
毎作品『期待通り』な部分と『予想を超えてくる』部分とのバランスが絶妙で、続き物ではないのですが、シリーズを全作そろえたい!と感じるきっかけになっていると思います」
実際、ファンの人からは、こんな声が多く挙がっているそうですよ。
- 「毎回懲りずに悪いことをするのに、どこか憎めないかわいらしさがある。」
- 「ドッカーンと爆発するシーンが好き。」
- 「怒られて正座で反省するシーンが好き。」
- 「ノラネコぐんだんの一員になりたい。」
- 「ノラネコが最後にちゃんと働くところがいいと思う。」
- 「ノラネコたちは気ままに生きているようで、高度な生活スキルを持っているところがすごい。」
- 「すみずみまで細やかに描かれた絵が楽しい。」
- 「文章が簡潔でリズムがよく、気持ちよく読める。」
- 「グッズがかわいい。」
ノラネコぐんだんは、グッズも多種類出ているので、絵本以外のところでも楽しめるのもポイント。まだ読んだことがないという親子は、ぜひ今から読んで、ハマっちゃいましょう!
人気の絵本、いかがでしたか? 「これ読んだ!」「これはまだ読んでない!」と思ったかもしれません。次に絵本を買うときには、ぜひ参考にしてみましょう。
<参照>月刊MOE