「足元をすくわれる」「間が持たない」「風のうわさ」

実はこれらの言葉、すべて使い方が間違っているのですが何が違っているのか分かりますか?
いずれも「慣用句」といって、異なる意味の単語がふたつ以上、組み合わさっているものを指します。

そのため意味が把握しづらく、つい間違って覚えたままになっている人が多いのかも……?
でも、彼氏や上司の前で間違ったまま使っていたら、ちょっと恥ずかしいですよね。

そこで今回は、間違いやすい慣用句をこっそりとご紹介します。
ぜひ正しい意味を覚えて帰ってみてください。

第1問:確信犯

(1)悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪又はその行為を行う人
(2)政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪又はその行為を行う人

正解は(2)です。
よくズルをしている相手に、「アイツは確信犯だよ」なんて言ったりしますよね。
ところがどっこい、本当はこんな意味だったんですね……。

第2問:琴線に触れる

(1) 感動や共鳴を与えること
(2) 怒りを買ってしまうこと

正解は(1)。
「怒らせちゃったかな?」という意味で覚えていた方、多いのではないでしょうか。

第3問:世間ずれ

(1) 世の中の考えから外れている
(2) 世間を渡ってずる賢くなっている

正解は(2)です。
「世間ずれ=世間とズレている」と解釈してしまうと、見事に間違った意味になってしまいます。

第4問:煮詰まる

(1)(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること
(2)(議論や意見が十分に出尽くして)結論が出る状態になること

これも正解は(2)。
逆の意味だと思っていた人は多いのでは?
よい考えが思い浮かばず、よく「煮詰まった≠行き詰った」なんて使いますが、実は違っているんです。