「苦手な算数の勉強を、お母さんと一緒にやってみよう!」と言われたとき、「お母さんと一緒なら頑張れる!」と言う子どももいれば、「うざい! 自分一人でできるし!」と思う子どももいます。

「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない!」という悩みを持つ親は多いものですが、実はそれは子どもに合った声がけができていないだけかもしれません。

とはいえ、子どものタイプを客観的に判断するのは難しいですよね。

そんな疑問を解消するのが『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』。

著者は大ベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)の著者、坪田信貴氏です。

長年学んだ心理学と1,300人以上の生徒を指導した経験から生まれた手法で、人を9つのタイプに分け、効果的な声のかけ方や接し方を紹介しています。

今回は本書の中から3つのタイプをピックアップしました。

1:飽きっぽい子は、明るい未来の話でやる気アップ!

好奇心旺盛で行動力はあるものの、飽きっぽい、計画を立てるのが苦手、すぐに楽なほうへと逃げようとするという特徴があるのが楽天家タイプ。

大ベストセラーとなった「ビリギャル」の主人公さやかちゃんは、典型的な楽天家タイプだったそう。

このタイプの子どもに「そんな甘い考えではうまくいかないよ!」などというネガティブな警告は逆効果だといいます。それよりも、明るいバラ色の未来を想像させ、楽しい・うれしいという感情を引き出すのがポイント。

著者もビリギャルさやかちゃんに「慶應に受かったらキラキラした友達がいっぱいできて、就職先も選びたい放題だよ」などと声をかけて、やる気をアップさせたといいます。

いろいろなことにチャレンジするので、失敗したり長続きしないことも多いですが、途中でやめたことを責めるのではなく長い目で見守ることが大切だそう。

立ち直りが早く、好きなことに対する集中力は抜群なので、いつかは必ずひとつの分野で成長することができるはずです。