「人に迷惑をかけない子どもに育てる」「相手を思いやる気持ちを育てる」ことは大切です。
でも、まだ生まれて数年の子どもです。
まず、親から自分の気持ちを大切にされて初めて“相手を思いやる気持ち”が生まれるのではないでしょうか。
そこで今日は、『1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
赤ちゃんに「ごめんなさい」!?
ある児童館の赤ちゃんサークルに行ったことがあります。
まだ1歳未満の子どもがたくさん戯れ玩具で遊んでいました。
一人の赤ちゃんが別の赤ちゃんの近くにあった玩具を触ろうとしました。
するとすかさずママは「ほら、それはお友達が遊んでいるでしょ。取ったらダメでしょ!」と叱りました。
更に赤ちゃんの頭を上から押さえて「ごめんなさい」の動作をさせました。
さて、この光景をあなたはどう思いますか?
まだ生まれて1年も経っていないのに「自分の気持ちより人に譲ること」を強要されている赤ちゃん。
きっと「自分の気持ちを押し殺して相手の喜ぶことをしなくてはならない」という価値観が幼いうちから根付いてしまったのではないでしょうか。
お友達のオモチャを欲しがるのはダメなこと!?
2~3歳になっても同じです。
Aちゃん:「そのバケツで遊びたいな」そう思ってBちゃんのバケツを奪い取ろうとする。
Bちゃん:「貸したくない」そう思って貸そうとはしない。
そこで喧嘩がはじまります。ママ達、参上!
Aママ:「お友達のバケツを欲しがったらダメでしょ!」
Bママ:「意地悪しないで貸してあげなさい」
でも、子どもはどう思っているでしょうか?