Aちゃん……どんなに玩具がほしくても希望を言ってはならないと思う。

Bちゃん……自分の気持ちよりも他人を優先しなくてはならない。

 

両者ともに大好きなママから「いい子」と思われたいために、感情を抑えるようになってしまいます。

最も教えるべきは“平和な解決方法”ではない

Aママ:
「あれで遊びたいよね。面白そうな玩具だよね。(共感)。でも、噛みついたり叩いたりしないで『貸して』って言ってみようか」と手に入れる手段を教える。

Bママ:
「まだ遊んでいたいよね。(共感)。でも、貸してほしいんだって。どうする?」


もし、これで相手が貸してくれず解決しなかったらそれはそれでいいのです。
平和な解決ばかりを望まないでください。

そして、その後、次のように対応しましょう。

Aママは「残念だったね。大事なバケツだから貸してくれないみたいだね」と言い我慢させます。
これでAちゃんは「世の中は自分の思い通りにならない」ことを学びます。

Bママも「意地悪しないで貸してあげなさい」と脅迫してはなりません。
Bちゃんはきっと自分も貸してもらえないとき、相手の気持ちがわかるようになるでしょう。

「泣かせたんだから謝りなさい」は理不尽

©あべゆみこ

喧嘩がはじまり、どちらか一方が泣いているとすぐに親が出てきて「ごめんなさいは!」と謝罪を強要している場面をよく見かけます。

でも、もしかしたら泣いている子の方が先に手を出したのかもしれません。

事実関係も確認しないで“泣いている方が被害者、泣かせた方が加害者”と決めつけてしまい、謝ることを強要されたら子どもはとても理不尽に感じるでしょう。

また、親が口癖のように「ごめんなさいは?ほら、ごめんねは?ごめんねは?」と言っていると、子どもは“取りあえず謝れば済む”と学習してしまいます。

そして、その場を逃れられることを知った子どもはこれを乱用するようになります。そして謝った矢先にまた同じことを繰り返します。

 

どんな事情があったのか双方からよく聞き出し、悪いことをしたことをしっかりと反省させた上で、子どもに心から出る「ごめんなさい」を言わせるようにしましょうね。