最後に、設定関連の小ネタを付け加えておこう。Google日本語入力の設定は言語バーにあるツールアイコンをクリックして「プロパティ」を選べば変更できる。

ほぼ初期設定のまま使っても快適だが、テンキーのついたパソコンをお使いの人は「一般」タブにある「テンキーからの入力」を直接入力に切り替えておくといい。エクセルでの作業時を筆頭に、入力ストレスが減るはずだ。

高解像度のディスプレイを使っている人は「サジェスト」タブにある「サジェストの最大候補数」を多めにしておくと良いかもしれない。標準設定では3つになっているが、筆者は見やすさと変換効率のバランスを考えて5つにしている(9まで設定可能)。

また、最近のバージョンアップで充実してきた設定項目は「プライバシー」タブだ。Google日本語入力は自動的に変換候補をサジェスト(提案)してくれるが、これは諸刃の剣ともいえる。たとえばプロジェクターを使った大事なプレゼン中に、うっかり変換候補で下品な、または不謹慎なワードが出てしまったら……かなり気まずい。というか危険である。それを避けるため、オフィシャルな場で他人に見られる可能性がある場合、「プレゼンテーションモード」にチェックを入れておくのがオススメ。サジェスト機能が一切無効になるので事故を防ぐことができる。

……以上、ざっくりとだがGoogle日本語入力の魅力を紹介させていただいた。合うか合わないかは好みの問題だが、少なくとも標準より高機能なIMEが完全無料で使えるのは間違いない。まずは気軽にダウンロードして、その使い勝手を試されてみてはいかがだろうか。

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IME(日本語変換ソフト)、なに使ってる?[ https://ure.pia.co.jp/articles/-/6663 ]

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。