子育てする上で“しつけ”は避けては通れません。けれども、そこから連想するイメージは?
- 叱る
- 注意する
- 改善させる
- 飴と鞭
- 厳しさ
- けじめ
どれもこれも難しそうですね。
子どもにとっても「楽しい」「面白い」からかけ離れている感じがする言葉です。
子育てするということは身辺自立のしつけから始まり、レストランや電車、病院の待合室等、公共の場にいるときのマナーなど、子どもにとっては覚えなくてはならないことが山盛りです。
親もその都度叱っていては疲れてしまいますよね。
今日は、『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が“楽しくしつける方法”についてお話ししたいと思います。
だるまさんが転んだ・氷鬼(こおりおに)
昔、こんな遊びをしませんでしたか?
●だるまさんが転んだ:鬼が「だるまさんが転んだ」と言い、振り向いたときに動いていた人が負け。
●氷鬼:鬼にタッチされると、動けなくなる。
●トラックの中で鬼ごっこ:逃げる範囲を決めて、その中で鬼ごっこをする。
制限のない単純な鬼ごっこよりも子どもが夢中になる遊びです。
ちょっとした経験から
私は以前、3歳~6歳くらいの子どもを対象に“文字の読み書き”を教える先生として保育園で指導をしていました。人数は20人くらいいました。
ちょっと私が面白いことを言ったりすると爆笑、そして大騒ぎになります。それはそれで良いのですが、いつまでも子どもたちが盛り上がっていると授業を先に進めることが出来ません。
そこで、けじめをつけるためにこう言ってみました。
「今から“静かにしているゲーム”をします。ぜったーーーーーーーーいに声を出してはいけませんよ。誰が最後まで声を出さないでいられるかな?歯を見せてもいけませんよ」と面白おかしくゲームにしてみました。
それからは子ども達は口をつむりながらも笑っているのですが、声は出さずにいてくれました。お蔭で授業がスムーズに進みました。
その後、自宅で2歳と4歳の兄弟を預かる機会がありました。
マンションの共有スペースに中庭があるのですが、そこは静かにお年寄りが散歩するための広場で、ボール遊びや自転車での乗り込みは禁止。
ですから、幼い子が駆け回ってキャーキャー奇声を発すると、他の住人から苦情がくるようなスペースでした。
そこで、私は「声を出さないで遊ぶゲームを広場でしよう」と誘い出しました。すると、今までにはないルールができことをすごく喜んで、静かに広場で遊ぶことができました。
かえってワクワクドキドキして、楽しめたようでした。