何をするのにも時間には制限があります。朝の着替え、食事時間、公園での遊び。まだ幼い子どもには好きなことを時間を区切ることなくやらせたいですが、実際にそういう訳にはいきませんよね。

例えば公園での場面。「そろそろ帰るよ」と声をかけると、毎回「嫌だ、まだ遊んでいる!」のバトルになりませんか?

〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が対策についてお話しします。

©あべゆみこ

中断させられるのは辛い

好きなことに没頭しているときに「もう、止めなさい」と言われるのは嫌なもの。

大人だって大好きな連続ドラマのテレビを見ているときに「もう、いい加減にテレビを見るのは止めなさい!」と電源を切られたら不愉快ですよね。

子どもにとって公園で夢中で遊んでいる真っ最中に「もう、遅くなっちゃうから帰ります!遊ぶのを止めなさい!」と命令されるのはこれと全く同じことなんです。

親側から見ると「いつまでも遊んでいて、こっちの都合なんか考えない我儘な子だ、言うことを聞かない困った行為だ」こんな風に映ることも、子ども側からすると「僕が夢中になっていることを中断させる困ったママだ」と思っているでしょう。

すんなり帰宅させる工夫

(1)終わりの時間を公園に入る前に伝えておく

いつまで遊んでいていいのか全く伝えられないまま、いきなり「帰るよ」と言われたら反発します。

もし、時計がわかる子だったら公園の時計を見せて「短い針が4を指したら遊びはお終いにして帰るからね」と事前に約束をしておきましょう。

これは帰宅後や朝の過密スケジュールの時間にも応用できます。