カツサンドの味を決める「ソース」
そして、これは私の持論なのですが、カツサンドの美味しさを最終的に決定づけるのはソースだと思っています。
パンとカツとキャベツという、下手をするとすべての食感が相反してしまうものを、潤滑油の役目を果たすソースがうまくまとめてくれるのです。
ソースの味は濃すぎてもダメだし、塗りすぎてもダメ。脇役ながら主役のカツとパンの美味しさを引き出す重要な役目。今回のカツ用ソースはウスターソースをベースにデーツ果汁やチャツネを加え、どちらかというとフルーティーなソースに仕上げているそうです。
カツの下ごしらえからフライヤーで揚げ、サンドする一連の作業を拝見し、目も鼻も、そしてお腹も刺激されたところで、カツサンドを含むイトーヨーカドーの“新・サンドウィッチ”の試食タイムです。
パン、キャベツ、カツの一体感を感じるカツサンド
まずは食べたくて仕方なくなっていた『こだわりロースカツサンド』から(笑)。
低温で長時間熟成したパンは口どけと舌触りがよく、油っぽくないのに旨みが凝縮されたカツとキャベツとの一体感を感じます。
そして、フルーティーなソースだからか、食後感が軽く、ついついあと1個、もう1個と手が伸びてしまう。
優しい玉子焼きの甘さが、口の中に広がる!
『たまごやきサンド』は、もしかしたら関東の方は馴染みが少ないかもしれないけれど、関西ではダシを入れた玉子焼きをサンドするのが有名。
ただ私自身もそうなのだけれど、玉子スプレッドに慣れているからか、ダシだと少し違和感を感じたりして。そういった意味ではこのたまごやきサンドは甘さを効かせているので、食べやすく感じました。
なにより驚いたのが、こんなに厚焼きなのに玉子が柔らかいの! ミルフィーユのように層になっているので、口の中に優しい玉子焼きの甘さがじゅわーと広がる感じ。