箱型に入れて焼く食パンは、トーストやサンドイッチなど様々な形で食べられている。
シンプルながら個性が際立つ各店の味わいを楽しもう。
〔中村橋〕
nukumuku
国産小麦を使った、ぬくもりあふれるパン
全てのパンに国産小麦を使い、カスタードクリームからあんぱんの餡まで、できる限りパン作りは手作りを心がけている。
生産者の顔が見える食材で作ったパンは、菓子パンからハードタイプのパンまでバラエティも豊富。アメリカンアンティークで彩られた店内は、見ているだけでも楽しくなる。
もちもち食パン 340円
焼き上がり時間 10:30
レーズンから作った天然酵母に、長時間熟成させた湯種を使い、水分を含んだもっちりプルプルの食感に仕上げた。人気商品なので予約がおすすめ。
〔麻布十番〕
pointage
自家製の発酵種で作る豊かな味わい
店名の「ポワンタージュ」とは1次発酵のこと。3代続いた酒屋だったが、2002年にパン屋と総菜店、カフェを備えた店になった。
兄弟で切り盛りする店は、兄の清明さんがパン作りを担当。ビールやレーズンなど様々な種類の自家製発酵種を使い、素材が持つ自然な甘みを引き出している。
麻布3丁目食パン 390円
焼き上がり時間 15:00
ビールとホップの自家製発酵種から作った重みがあるパン。奄美のきび糖とベトナムの天然塩を使い、純正のラードでコクを出している。
〔田原町〕
パンのペリカン
昔から変わらない、ほっとする味
1942年創業の老舗で、扱うパンは食パンとロールパンの2種類のみ。40年以上のキャリアを持つパン職人が手作業で成型している。
大型のオーブンで焼いたパンが次々と棚に並べられると、朝早くからお客が絶えずやってくる。毎日400から500個のパンが売れるという人気店だ。
食パン1斤 380円
焼き上がり時間 8:00
9cm×9cm×17cmと小さくて、中身の詰まった食パン。主食として毎日食べられる飽きのこないパンを目指し、素材も製法も昔から変えていない。