3:頭の良さよりも努力を褒めよう
子どもを褒めるとき「とても頭がいい子ね~」「○○ちゃんは、本当に賢いわ」なんて言っていませんか?
いつも頭の良さを褒められる子どもは、新しいことに挑戦したがらなくなる傾向があるそうです。自分が賢いと思い続けると、その自己イメージを危険にさらす恐れがある時に拒否してしまうのです。
もしやってうまくいかなかった場合は、自分の責任としか考えられず、やり遂げるには、もっと時間や周りの助けが必要だったとは思わないとのこと。
そこで努力が成功に結びついたかどうかは関係なく、努力した子どもには肯定的な感想や褒め言葉をかけてみましょう。そうすることで、子どもはより学び、練習するようになるそうです。
さらに「もう一度やってみる」「他の子どもや大人にアドバイスや手助けを求める」「後でまた挑戦してみる」「自分にはまだ無理だと判断する」といったことができると、子どもにわからせることができるのです。
たとえば、「うまくいったね! すごく頑張ったね」「よく考えついたね。何か別のやり方でやってみたいことはある?」といった言葉をかけてみましょう。大好きなママから褒められるのは、きっと嬉しいはず。努力を褒めることで、学び続けたい意欲を育てていきたいですね。
4:家族の写真を一緒に見る時間を作ろう
みなさんは、写真を撮ったままにしていませんか?プリントしたとしても、一度見ただけで、押し入れで眠っているなんて方もいるのではないでしょうか。実は家族の写真を繰り返し見ることは、子どもに良い影響があるそうです。
「小さな子どもの脳は視覚的な刺激にとくに注意を払います」とジル・スタム氏。子どもは、まず見ることによって、たいていのことを学んでいくといいます。
なかでも鮮明な写真は、幼い子どもにとって注意を集中しやすいもの。両親や祖父母など、いつも自分の世話をしてくれる人の写真を見せることは、子どもが大切な人たちとつながっていることを感じるのに役立つのです。
家族や友達のアルバムを作って、子どもと一緒に見る頻度を増やしていきたいですね。
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脳科学といえば難しいイメージがあるかもしれません。しかし『子供の脳は5歳までに準備しなさい』では、子どもの脳の構造や育ち方から、0~5歳までの子どもに必要な準備のできた脳を作る方法まで、わかりやすく解説されています。
しかも本書の情報は、アリゾナ州で保育や育児教育に関わる職員、保育士、家族など何千人もの人々とともに、15年以上をかけて検証されたもの。
子どものために何をすればよいのか、子育てに何が大切なのかを再確認するきっかけにもなる一冊。ぜひ手にとって、学んだことを育児に取り入れてみましょう。