産後しばらくは昼も夜もなく赤ちゃんのお世話をするため、多くのママは睡眠不足に悩まされます。
それは仕方ないとして、産後数年たっているのに、いまだに寝ても寝てもまだ寝たい! というママ、もしかしたらその睡眠不足感、睡眠の質が落ちていることが原因かもしれません。
その状態ではいくら睡眠時間をしっかり取っても、日中のパフォーマンスの改善にはつながりませんよ。
松本美栄 著『誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®メソッド』を参考に、眠りの質の見直しをしてみましょう。
「濃縮睡眠」を手に入れれば、日中の眠気がなくなり、驚くほど疲れが取れるようになるといいます。では、どうやって質の高い睡眠をとれるようになるか、わかりやすく説明していきましょう。
なぜか疲れが取れない! 寝ても寝足りないのはなぜ?
「特になにをしたというわけでもないのに、どうしてこんなに疲れやすいの?」
「しっかり8時間、睡眠時間を取っているのに、子どもと一緒に昼寝までしてしまう」
こんなママは、睡眠の質が落ちているのかもしれません。
質のよい睡眠とは、長さや早い就寝時間ではなく、いかに早く深い眠りに到達するか。早く眠りたいのに、布団に入ってもなかなか眠れないのはつらいですが、それは睡眠の質が落ちているから。
まず、以下の項目をチェックしてみてください。
- 脳が疲れている
- 血液の循環が悪い
- 睡眠環境が整っていない
どれかひとつでも当てはまったら、眠りが浅い可能性があります。一つひとつ、どういうことなのか、みていきましょう。
脳が疲れている
脳が疲れている状態とは、脳に必要以上の負荷が加えられている状態です。
たとえば、ストレスも脳疲労のもと。睡眠時間の長さや早く眠ることにこだわるあまり、それがストレスになって快眠ができていないということも考えられます。
また、寝る直前までスマホを見ていたりすることも、脳の疲れにつながります。疲れた脳では副交感神経ではなく、交感神経が優位になります。つまり、リラックスできずに緊張状態が続くのです。
ストレスが多く、四六時中スマホが手放せない現代人は、慢性的に脳が疲れている状態とも言えます。
血液の循環が悪い
普段の仕事がデスクワークだったり、移動は主に車という人は、生活自体を見直してみることをおすすめします。一日中猫背でいたり、運動らしい運動をしないと、血液の循環が悪くなるのは一目瞭然ですからね。
夜ぐっすり眠るためには、起きている間に適度な運動をするのが近道。運動をすることで、筋肉がゆるみ、副交感神経が優位になります。
睡眠環境が整っていない
ソファやこたつで寝落ちしてしまったりしていませんか?
日本の家は狭い家が多いですが、できれば寝る空間は他の生活空間とはしっかり分けて確保する方が、よい睡眠のためには望ましいようです。
寝室は寝るための部屋、という意識が大切。仮に寝室に特化した部屋がなくても、起きている間は布団を上げるなどし、間違ってもベッドをソファ代わりにするのはやめましょう。