美肌のためには化粧品だけでなく食事も大事。
肌が「内臓を映す鏡」とよくいわれるように、必要な栄養素が不足すると、真っ先に肌や髪、爪などに“SOSサイン”があらわれます。
ニキビができやすい、シミができやすいなど肌の悩みがあるなら、普段の食生活を見直してみることも大切です。
今回は、皮膚科専門医の安部正敏先生の著書『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 細胞科学が教える効果アップの肌ケア法』から、「美肌のために摂りたい栄養素」についてお伝えしていきます。
亜鉛不足は美肌の大敵!亜鉛不足だと味覚障害、湿疹、だるさ、貧血など不調が続出
私たちの体にとって欠かせない栄養素が「亜鉛」です。
必須ミネラルの一つ、亜鉛。亜鉛は美肌にも欠かせない栄養素です。
亜鉛は体内で300種以上もの酵素を作るのに不可欠で、体のさまざまな機能を正常に保つ重要な役割があります。
不足すると、味覚異常や、口の周りや手足の末端などの湿疹、だるさ、倦怠感、元気が出ない、食欲不振、貧血、脱毛、口内炎、かぜをひきやすい、生殖機能低下と、多くの不調が現れます。
また、女性の抜け毛や、デリケートゾーンの皮膚炎も亜鉛不足で起きることがあり、それを補うと症状が改善します。傷の治りにも関係し、亜鉛不足だと明らかに傷の治りは遅くなります。出典(『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47』)
亜鉛の1日の摂取推奨量は、成人女性で8mg(成人男性で1日に10mg)。
厚生労働省の調査によると、20歳以降の男女で亜鉛が不足気味であることがわかり、特に若い女性の亜鉛不足が目立っています。
近年ようやく、亜鉛補充療法に保険適用の薬剤が認可されました。投与を受けるなら、血清亜鉛値の測定を受ける必要があり、欠乏が明らかな場合、病院で亜鉛補充療法が受けられます。まずは不足しないよう、毎日の食事で亜鉛を補いましょう。出典(『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 』)
亜鉛を多く含む食品は、牡蠣、うなぎ、小麦、カツオ、牛肉、豚肉などです。
肌の調子がよくない日が続いたら亜鉛不足かも。積極的に摂取しましょう。
「美肌のために摂りたい栄養素」ベスト5!
美肌のために摂りたい栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか?
ベスト5をご紹介します!
5位:皮膚や粘膜を健康に保つ「ビタミンA」
皮膚や粘膜の健康を保つ栄養素。肌荒れを防いだり、潤いのある肌をキープします。
ビタミンAはレバーやうなぎ、牛乳、卵黄などに豊富。また緑黄色野菜に多いβ−カロテンは体内でビタミンAに変換され ます。ただしビタミンAは脂溶性で体に蓄積されやすいので過剰摂取はNG。出典(『皮膚科専門医が見た!ざんねんなスキンケア47 』)
ビタミンAが豊富な食べ物は、肝臓や卵など動物性食品と、緑黄色野菜などの植物性食品の二つがあります。