小学校にあがる前の小さい子どもたちを見ていると、個性の違いはあれど、頭の良し悪しなんてそう変わらないように見えますよね。

けれど、小学校にあがった途端、授業だ、宿題だ、テストだとお勉強はいつでもついてまわり、成績という形で頭の良し悪しを判断されるようになります。

できれば、我が子には「頭が悪い」なんていう烙印は押されたくないものですよね。

では、東大に行くような、いわゆる「頭のいい」子どもは、小学生のころからまわりと一線を画していたんでしょうか?

将来東大に行くような子どもに育てるために、子どもが小さいときから親にできることはあるんでしょうか?

今回は、『東大合格生が小学生だったときのノート ノートが書きたくなる6つの約束』の著者・太田あやさんにインタビュー。

多くの東大生親子を取材した太田さんが感じた、東大生の親に共通するものや、小さいころからできる親のサポートについて伺いました。

東大合格生が小学生だったときのノートの共通点

――もともと、東大生のノートを取材しようとしたきっかけを教えてください。

太田あやさん(以下、太田):以前、株式会社ベネッセコーポレーションで『進研ゼミ』の編集をやっていました。

そのとき、ある東大生の取材をしたんですね。高校時代の勉強法を訊いている中で、彼が生物の授業ノートを見せてくれました。たくさんの知識が整然とまとめられたノートの美しさに驚きました。

その驚きが忘れられず、会社を辞め、フリーランスになってから、ノートの中に何か東大へと導いた勉強法があるのではないかと思い、取材を始めました。もう、10年以上前になります。

――ノートがしっかり書けない子が増えているという中、東大合格生が小学生だったときのノートに特徴・共通点はありましたか?

太田:どのノートからも楽しんで書いている、勉強が好きなんだな、ということが伝わってきました。そんなノートには、6つの共通点がありました。

(1)ノートは、自分のために書こう

(2)文字は、ていねいに書こう

(3)心が動いたことを書こう

(4)色は3色、ルールを決めよう

(5)2本のラインで区切ろう

(6)プリントはノートにはろう

――本書で紹介されている「6つの約束」ですよね。

パソコンやスマホの普及で、子どもも文章を書くという機会が減ってきているのかもしれませんが、そんななかあえてノートに注目し、ノート力を身につけることは、とくにどういったメリットが大きいとお考えでしょうか。

太田:ひとつ挙げるとしたら、学校のテストも入試も手書きというのは大きいと思います。

今、自分が学んだ知識をきちんと評価してもらうには、テストに書いて丸をもらわなければいけません。

そのためには、学んだ知識を日頃から書いてアウトプットする能力も身につけていかなくてはいけません。そのためにはノートは有効だと思っています。

まずはノートは自分のために書くことを伝えよう

――自分自身の小学生のころを振り返ると、板書をうつすだけで自分で工夫をしたことがあったかどうか、という感じだったように思います……。

太田:私もそうでした。先生に言われた通り、黒板を写せばいいと思っていました。

今の中高生でも同じように思っている子はたくさんいます。でも、それでは成績はなかなか上がりません。それは、ノートを受け身に書いているからです。自分のために書いているという意識が少ないからだと思います。

大切なことはまず、ノートは自分のために書いている、そこを意識させてあげることだと思います。

そうすることで、自分が書きやすくするために、見直ししやすくするためにどう書いたらいいのかと考えるようになり、それが工夫につながるのだと思います。

いきなり自由に工夫して書くのは難しいと思います。最初は、「ノートは自分のために書いているんだよ。だから、自分が見てわかるように書こうね」ということを伝えてあげてください。

――他にも、親の声かけとして、とくに意識したほうがいいことはありますか?

太田:できるだけほめてあげてほしいのですが、そうもいかないときもあると思います。

それでも、ノートを見ていきなり「汚い、きれいに書きなさい!」と叱らないであげてください。汚く書くにはかならず理由があるはずです。その理由をお子様と一緒に探ってあげてください。

ノートの書き方がわからないのか、授業内容が理解できてないのか、学校の授業の雰囲気が落ち着かないのか、などいろいろと原因があります。その原因をまずは明らかにして、それを解決していくことが大切です。

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