仕事を辞めた後に満足いく道を見つけたママたち
これらの3つの道は、それぞれメリットもデメリットもあり、一概にどれが良いとは言い切れないところがあります。また、それぞれの家庭の事情も、ママの適性もあるため、自分に合った道を選ぶ必要がありそうです。
大切なのは、たとえ、仕事を辞めたとしても、新たな道を前向きに進めるかどうかではないでしょうか。実際、仕事を辞めたワーキングマザーが新たな道を歩んで満足している事例を中尾さんに挙げていただきました。
1.独立してフリーランスになった41歳のママ
中尾「この方は、独立してフリーランスになり、やりたい仕事、将来のやりたいことにつながる仕事だけを選んで働いています。ご自身でやりたいことをやっていることに満足されています」
2.資格を取得し開業した35歳のママ
中尾「この方は、仕事を辞めた後、専業主婦になって子どもと向き合う中で、ベビーマッサージの資格を取得し、自宅でベビーマッサージのサロンを開業しました。
好きを仕事にして、子どもがいても、やりたいことをやっていることで、満足されています」
3.語学留学した37歳のママ
中尾「この方は、仕事を辞めた後、得意だった語学をもっと学びたいと思い、子どもと一緒にシンガポールに語学留学しました。ママになっても成長感を味わえて満足されています」
4.ボランティア活動に生きがいを見出した48歳のママ
中尾「この方は、仕事を辞めた後、専業主婦として子育てをしながらボランティアで地域の子どもたちに読み聞かせをしたり、学校のPTA活動を行ったりしていることで、誰かの役に立てているという充実感を感じられています」
中尾さんは、これらの4名のママたちにはある共通点があるといいます。
中尾「彼女たちのように、自己実現している場合は、みなさん満足されています。 その際に、自分で限界を決めない思考や、とりあえずやってみるという行動力が、大きなポイントになっているように感じます」
ワーキングマザーを辞めたいと思うことは、決して恥ずかしいことではありません。また、さまざまな事情で辞めざるを得ないこともあるでしょう。
大事なのは、辞めた後、子育てをしながら、いかに自分の夢や目標を忘れずに、自己実現に向けて進んで行けるかどうかということにありそうです。
【取材協力】中尾 あずささん
国家資格キャリアコンサルタント、CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー) ワークショップデザイナー
旅行会社、人材会社での営業・企画職を経てキャリアカウンセラーとして独立。主に結婚 や出産、育児と仕事の両立等、ライフステージの変化によってキャリアに悩む女性を中心 にカウンセリングを実施中。現在、中学生、小学生、保育園児を持つ3児の母。趣味は旅行・アフターヌーンティー・ワイン。