近年、首都圏を中心に増えているシェアオフィスやコワーキングスペース。
フリーランスワーカーや起業家から、会社員の副業やリモートワーク、育休中から復帰に向けて徐々に仕事を再開したい、資格取得の勉強をしたいいう人まで、多様な働き方を体現する場として、その需要は年々拡大しています。
その中でも「Maffice(マフィス)」(オクシイ株式会社)は、2014年から運営を続けているシェアオフィスの先駆け。
しかも、仕事をしながら同じ施設内の別室にて、子どもの託児をお願いできる、働くママ・パパに寄り添う存在です。
現在は横濱元町と渋谷区・北参道にオフィスを構えるほか、今年の9月、西武グループが開設した「エミフィス練馬」の運営を行っています。
マフィスが保育施設を備えているのに対し、エミフィス練馬ではなんとアフタースクール(学童)を併設し、英語やプログラミング、書道などの習い事から、学外での習い事の送迎の付き添いなどにも対応しているそう。
待機児童の多い街に住んでいてなかなか子どもを保育園に預けられない、職場復帰したものの、なかなか理想のペースがつかめない、子育て優先で時短勤務にしているけれど本当はもっとキャリアアップしたい、小学校に入学して「小1の壁」にぶつかった…など、子育てしながら働く際に立ちはだかる壁は子どもの年齢によっても異なります。
我が家も現在小学校1年生の娘を育てながら仕事をしていますが、学童保育が終了する小4以降、放課後の居場所はどうなるのだろう?と漠然と考え中。
学童保育が併設されたシェアオフィスにそのヒントがあるかも?と思い、エミフィス練馬を訪ねてみました。
スマートセキュリティシステムにテレフォンブース、オフィス設備が充実!
西武池袋線練馬駅構内2階にある、エミフィス練馬の扉をあけると、オクシイ株式会社の代表取締役、高田麻衣子さんがお出迎えしてくれました。
駅構内という抜群のアクセスもさることながら、一歩、中へ足を踏み入れるとオフィスの充実度には目を見張るものが。
ワーキングスペースには11室の専用デスク、17席のフリーデスクのほか、複合機やプロジェクター、スマホ等で解錠できるスマートエントランスシステムを採用するなど、設備もセキュリティもばっちりです。
有料オプションとして8名・12名まで利用できるミーティングルームもあるので、打ち合わせや商談も可能、常駐のコンシェルジュに、来客対応もお願いできるのだとか。
ただ黙々と作業をするだけではなく、休憩ができるラウンジスペースも用意されているなど、サービスのきめ細かさに目を奪われる中、驚いたのはテレフォンブース。
ちょっとしたPC作業ならカフェやファーストフード店でもできても、席についたまま仕事の電話まではなかなかできないもの。
このブースがあればちょっと大声ではしづらい会話や、電話での会議や商談を進めることもできそうです。
「シェアオフィス単独でのご利用も、アフタースクールのみのご利用も可能ですし、もちろん両方のご利用も歓迎しています。
公立の学童に週に何度か通って、残りはこちらに来ていただく、という使い方もできますよ。
以前は池袋などターミナル駅でシェアオフィスを利用していたけど、より自宅の近くで仕事をしたいと利用をご検討くださる方が現時点では多いですね。」と高田さんが語るように、子育ての有無や男女問わず、通勤時間をできるだけ短縮したい傾向は強まっている様子です。
高田さん自身も、子育てと仕事を無理なく両立させるために、都心に通わずに仕事ができないかと模索し続け、東日本大震災をきっかけに独立を決意した、ワーキングマザーの1人です。