約5ヶ月前、TSUTAYA O-WESTにて“本質”を追求したステージを披露してくれたTHE BLACK SWAN。同じ場所で2016年11月25日、5th ONEMAN LIVE「正しい人間の選択。」が開催された。
スタート時刻から3分程過ぎた頃客電が落ち、フロアからはメンバーを呼ぶ声が響き渡る。幕が開くと、スクリーンには三角形を組み合わせたTHE BLACK SWANのロゴマークが映し出された。
続いて、「万引きをしている友人を注意するのと注意して友人関係が壊れること、あなたはどちらを選びますか?」「崖から落ちそうになっている家族と恋人、どちらか一人しか助けられないとしたらあなたはどちらを助けますか?」といった、究極の選択が次々と提示され、「正しい人間の選択。」とは何かを投げかけてくる。
オーディエンスに葛藤を抱かせるようなムービーによりフロアが鎮まり返る。SE「RECEPTRIX」が流れる中、メンバーが登場。Vo.儿は黒いハット、簾の様な頭飾りを被って登場したため、よく表情が読み取れない。
リリックムービーと共に「リテラシズム」がスタート。間奏で儿がハットを投げ捨てる。と同時に、強い意志を持った鋭い儿の視線がフロアに突き刺さった。「『正しい人間』なんてこの世に居ないでしょう」という歌詞が、先ほどの究極の選択の数々に悩んだオーディエンスの心を労っているかのようだ。
続く「THE HOPELESS」は濃いスモークのなか轟音が響き、Ba.RENAのシャウトが心をズシズシと震わせてくる。フロア全体がさらに熱くなっていき、儿は「やれるか!?」と煽った。
さらに「BREAK DOWN MY LIFE!」の煽りから始まった「THE WORLD IS MY ROOM」。儿はお立ち台に座ったり寝転んだり、体全体を使って表現。他のメンバーも激しく体を揺らし、それに合わせオーディエンスもぴょんぴょんと飛び跳ねて答える。