ライブも後半戦にさしかかった。ピコピコとした電子音を交えた「I SOLATION」、ゴリゴリとした「アスモデウスの槍」と続く。
「お前たち自身、全員の嫌いなところを思い浮かべてくれ! 俺たちと一緒に嫌いな自分をぶっ壊そうぜ!」という儿の煽りで、ついにラストの「HATE YOURSELF UNTIL YOU DIE」が始まった。
水吹きをするRENA、指を指して「死ね!」とシャウトをする儿。ステージもフロアももみくちゃになって、嫌いな自分を殺すかのように暴れ回る。次々と嫌いな自分が発散されていく様は、見ていてとても爽快だった。
「今日ここに集まってくれたみんなと俺たちでつくりあげた今、正しい人間の選択だったと思っています。結成してから一番格好良かったと自信をもって言えます。そしてバンドを続けていき、常に更新していきたい。これからもついてきてください」
そう儿は言い放ち、ステージを後にした。最後は煉のエネルギッシュなドラムパフォーマンスで終了。そして、メンバーがいなくなったステージ上のスクリーンにはエンドロールと告知動画が流れ始めた。
BGMはバラード「想白の季雪」と「ETERNAL SLEEP」の融合ピアノVer.「ETERNAL SNOW」。この動画を作成したのは儿。メンバーの名前だけでなく、メイクさんや衣装強力のブランド名、スタッフの名前など、THE BLACK SWANに関わる全ての人の名前が流された。まるで、ライブ自体が映画のような一つの作品として捉えられた。
告知動画では、THE BLACK SWANが活動する上で行き着いた答えは「本質」であり、今後は進化≒深化を遂げていくことが宣言された。
また、3月8日には「怒り」をテーマになんと全曲8弦ギターで制作したした5th SINGLE「RAGE」をリリース。メンバーそれぞれの出身地や縁の地を巡るツアーも発表。
5ヶ月前に同じ場所で行われたワンマンより、確実に深化を感じられた今回のワンマン。正直なところ、前回のワンマンは煉が猫を保護したことで急に世間から注目を浴びた時期でもあったため、彼らの音楽に集中できていない部分が、少なからずオーディエンスにはあったように思う。
しかし、今回の「人間の選択。」では、自分自身の「選択」をメンバーが教えてくれ、オーディエンスも改めて彼らの音楽に真正面から向き合うことができたのではないだろうか。
彼らの深化はとどまることを知らない。今後もTHE BLACK SWANの深化を追い続けていきたい。
SET LIST
〜「RECEPTRIX」〜
リテラシズム
THE HOPELESS
THE WORLD IS MY ROOM
不正論
BLIND DAYS
~HOLLOW TRIP〜
[S]TRIPPER
〜欠落〜
欠落の欠片
失い
〜SE「BLINDNESS」〜
赫音-justitia-赫音-finis-
PERSONA
RUVISH
〜SE〜
OUSIA
〜A CLOAK〜
~-C-YRUP~
I'M SHIT NOODLE, BUT...
MIRROR,MIRROR
XXX IN THE BOX
I SOLATION
アスモデウスの槍
HATE YOURSELF UNTIL YOU DIE
~END ROLL~「ETERNAL SNOW」~
THE BLACK SWAN NEXT SCENE…
「進化≒深化」を繰り返す5人が、見つめる先に在るモノは…
究極のへヴィネス
全曲、8弦ギターDROP-Eチューニングにて制作された新たな楽曲
2017.03.08(wed)
5thSINGLE RELEASE
「RAGE」
その禍々しく重い轟音に乗せた感情は…
「怒り」だ。
MEMBER PRODUCE ONEMAN TOUR
メンバーの出身地、又は縁の地を巡り、その地でそのメンバーがその日のライヴのプロデュースを行うMEMBER PRODUCE ONEMAN TOUR。
「Rage against...xxx」
2017.03.12(sun)柏Thumb Up(Produced by 誠)
2017.03.18(sat)秋田LIVE SPOT 2000(Produced by 煉)
2017.03.25(sat)静岡SUNASH(Produced by 儿)
2017.03.26(sun)長野J(Produced by 樹)
2017.04.02(sun)米子AZTiC laughs(Produced by RENA)
ONEMAN TOUR FINAL
「BLAZE OF THE RAGE」
2017.04.22(sat)新宿BLAZE