毒母からは距離を置くのがベスト

では、実際に母が毒母で、母の毒がストレスの原因になっていると気づいたら、どのように行動すればいいのでしょうか? 高橋さんは、次のようにアドバイスします。

高橋「毒母は子どもからエネルギーを吸い取りますので、距離を置くのがベスト。家を出て別居するか、連絡しないようにするだけで、かなりラクになることが多いです。

また、毒母と長期的に折り合いをつけていくには、『遅れてきた反抗期』をすることも必要です。

今まで怖くて言えなかったこと、ずっと我慢してきた本心を親に直接ぶつけることが、本人のトラウマの解放につながる可能性があるからです。

ただし、距離を置くにしても折り合いをつけるにしても、母親のタイプや本人のトラウマ感情の強さによっては難しい場合があります。自力で解決できないときは、カウンセラーや精神科医など専門家の力を借りましょう」

グチの聞き役は10分で切り上げる

実母とは離れて暮らしているけれど、たまに会ったときや電話でのネガティブなグチ攻撃がつらい! という場合はどうすればいいでしょう?

高橋「『悪いけど、その話は今聞きたくないの』『お客様が来ちゃった』『あ、もう出かけなきゃ!』などと、途中でさえぎるか、何か口実を作って、母親のグチを10分以上聞かないように工夫しましょう。

申し訳なく感じる人もいると思いますが、娘に依存できないとわかると、多くの毒母たちは、ちゃっかりほかの依存先を見つけるものです」

30代で子育てに悩んだことから、自分が毒母育ちで重いトラウマを抱えていることに気づき、カウンセラーを志したという高橋さん。

自身が毒母だったこともあり、その毒母分析には、鋭く手厳しい言葉も目立ちます。しかし、その目的は、決して毒母を悪者にすることではないといいます。

高橋「ゴールをどこに定めるかは本人次第。ただ、毒母育ちの女性たちには、最終的には、親と和解し、親を親と認め、親への感謝の念が自然にわいてくる状態に至ってほしいと願っています」

高橋さんの著書『お母さん、私を自由にして!』は、さまざまな角度からの毒母分析や母の呪縛の解き方など、毒母を徹底解明した一冊。

母親との関係に悩む女性にとっては、「毒母の謎」を知ることが、前向きな一歩となるはずです。

取材協力:高橋リエ
母娘*謎解きカウンセラー。都内メンタルクリニック勤務を経て、2012年より、機能不全家族で育った女性たち向けにカウンセリングサロンをスタート。「無意識の思い込み」に気づき「本当の自分」に目覚める「自分再生*リバースカウンセリング」を軸に、サロンのほか、ワークショップや各種講座を主催。無料メルマガ「母と娘の心の謎を解くメールカウンセリング」の会員は海外まで広がり、一年で2,000名を超える。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。

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