中学受験を控える子の親が心がけるべきこと

――受験を控える子どものこととなるとやはり心配ですし、どんな親でもそうなってしまう危険性はあるように思います。親自身がそのようにならないために心がけておくべきことはありますか?

州崎「よく受験は親が大事!なんて言葉を聞きますよね。もちろんそれは間違っていないのですが、一方で時には親が不必要だということを知ってほしい!ってことですかね。

ある程度、子どもを放っておけるかどうかがカギです。

親があれやこれや関与して子どもについて決定してしまっていては、子どもは、子どもらしい自由な発想で目的を持ったり、問題の答えを導き出すことが困難になります。

まずは親がぐっと我慢して、まずは1ヶ月、放っておいてみることです。これだけでも子どもを取り巻く環境は変わりますからね。今までずっと子どもに関与してきた親であればあるほど、たった1ヶ月でもなかなか大変ですよ。

ただ親自身も放っておくクセをつけないと、子どもは親に指示され、与えられて過ごすことに慣れてしまいますから、受験だけではなく社会生活で支障が出てきてしまう可能性があります。

あとは色々なところに出かけたりして、非日常に多く触れさせること!

宇宙旅行や世界一周は無理にしても、いつもはできないことをすることでリフレッシュ感が生まれて、勉強にも身が入るようになりますし、一見勉強に関係のなさそうなことでも、その非日常感からまた子どもの自由な発想を育てることができるのです。

子どもはそういった経験の中から、自分の目的を探し出したりしますから。

子どもに対して、させることを与えるのではなく、選択肢を潤沢に与えてあげることが大事ですね。」

今回インタビューした州崎真弘さんの著書『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』は、子どもの勉強を支える環境づくりや科目別の前準備の仕方はもちろん、受験を控える子どもを持つ親が持つべき心構えなどまで学ぶことができる、まさに親にとってのバイブル!

なぜうちの子は成績が上がらないんだろう? そう悩んだら、ぜひ手にとって欲しい一冊です。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。