出演者にも要注目! 豪華声優陣の共演も必見です!

次は、出演者に注目してみましょう。メインキャストである鈴木裕樹さん(漢堂ジャン役)、福井未菜さん(宇崎ラン役)、高木万平さん(深見レツ役)の3人は、スーパー戦隊シリーズの主役らしく、フレッシュで初々しい印象を観る者に与えてくれます。

虎に育てられた野生児のジャン、真面目で努力家のラン、そして、沈着冷静かつ芸術家肌のレツという三人の個性も立っており、キャストのイメージもピッタリです。

恒例の「ベテラン枠」には、ゲキレンジャーたちを支えるブレーン的な役どころとして、伊藤かずえさんが登板。その安定した演技力に加えて、大写しになっているシーン(つまり、ノースタント)でのアクションでも大いに魅せてくれます。

加えて、本作では出演声優陣の顔ぶれにもご注目ください。ゲキレンジャーの師匠であるマスター・シャンフー役を故・永井一郎さんが務めているのを筆頭に、拳の道を極めた獣人の拳聖役には、水島裕さんや石丸博也さん、草尾毅さんに田中敦子さんといったベテラン声優陣が起用されており、その美声と演技力で物語に華を添えてくれています。

拳聖の名前はそれぞれ「エレハン・キンポー(=サモ・ハン・キンポー)」に「シャッキー・チェン(=ジャッキー・チェン)」といった具合に、カンフー映画に出演している有名俳優の名前が元ネタとして流用されているのですが、その吹き替えを担当している声優さんがそれぞれのキャラクターを演じているという遊び心も堪りません。

極めつけに、巨大ロボ戦では、こちらも人気声優の石田彰さん演じるキャラクター(激獣フライ拳の使い手、バエ)が登場し、プロレス風の実況中継を行うという、これまたユニークで画期的かつ、声優ファンは必見の演出が導入されています。

フレッシュなメインキャストに、安定感抜群の好演をみせてくれる豪華声優陣。そのキャスティングも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の見どころなのです!

主題歌と劇伴には、豪華アーティストとクリエイターが集結!

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、音楽面でも注目すべきポイントが沢山ある作品です。

劇伴の制作には、特撮ファンには『忍風戦隊ハリケンジャー』や『仮面ライダー剣』の仕事で知られる三宅一徳さんが参加。オリエンタルムードたっぷりの音楽の数々に加え、有名カンフー映画やボクシング映画のオマージュを思わせるメロディも顔を出し、作品の盛り上げに一役買っています。

谷本貴義さんが歌うオープニング主題歌の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は、燃える曲調が特徴のハードなナンバー。そして、エンディング曲の『道(タオ) 』には、アニメソング、特撮ソング界の大御所シンガーである水木一郎さんが参加! どちらも名曲なので、作品を未見の方は主題歌からチェックしてみるのもアリだと思います。

劇中歌も豊富で、串田アキラさんや宮内タカユキさん、作詞家の藤林聖子さんにシンガー、作曲家の高取ヒデアキさんなど、特撮作品でファンにはお馴染みの歌手やクリエイターが揃い踏みしており、こちらもその顔ぶれが光る豪華な仕上がりに。

中でも『聖戦士ダンバイン』の主題歌『ダンバインとぶ』で知られるMIQさんをヴォーカルに迎えた『過激気!』の存在が光ります。MIQさんが歌う特撮ソングは非常にレアですので、そういった点でも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に注目をいただければと思います。