新型コロナウィルス対策に起因する、全国の公立小中高校の一斉休校要請。唐突だったので、特に小学生のお子さんのいるご家庭では、対応に四苦八苦していらっしゃるでしょう。
私・いちままもその一人。『ハピママ*』で子育て漫画『すべてのママに懺悔したい』を連載中の漫画家兼フリーライターで、小学3年生の娘を持つ一児の母です。
我が家はふだん、公立の学童保育を利用中の共働き家庭ですが、突然「放課後のみ」から「休校期間中の全日」児童の受け入れを要請された学童保育の混乱たるや…と、ふだんお世話になっている指導員の先生方の窮状が思いやられます。
そこで、この休校期間は「どうしても家庭保育が無理」というタイミング以外は、小3の娘に自宅学習をさせることにしました。
私の仕事も、新型コロナウィルスの影響で外出取材が保留になったり、クライアントもテレワークを導入したりで、しばらく「自宅勤務」の比率が大きくなったのです。
しかし自宅といえど「勤務」、仕事量はそれなりのボリュームが継続したまま。「お休み」とは違います。
娘はまだ低学年、「ママは仕事中だから」と断りを入れても、そばにいれば隙あらば「ねぇママ~」と話しかけてくるでしょう。それでは仕事が終わらない、かといって娘と別部屋で作業し、子どもをほったらかして、実りのない時間を過ごさせるのも避けたい。
というわけで「休校中、小学校低学年の子どもがセルフで有意義に過ごせる方法」を必死で考え、実践中です。
私と同じような自宅勤務中の方、子ども同伴出勤中の方、それ以外でも「親の手が離せ、かつ、わが子にとって有意義な時間をつくりたい」と模索中の方のご参考までに、我が家の一例をご紹介します。
勉強関連は子ども自身が興味を持つ教材やコンテンツでなければ、すべて無駄
勉強関連は、子ども自身がやりたがっていなければ、一人でやらせても小学校低学年の頭には入らないでしょう。ですので、教材やコンテンツ選びの段階が、初動にして最大のキモです。
小学校で履修すべき内容は、休校期間分の遅れは小学校が責任を持ってくれるものと割り切り、「いま、子ども一人でできる学習」を模索しました。
結果、活用しているのが、大型書店で親子で選んだドリルや書籍と、オンラインコンテンツです。
1:ドリルや書籍は、子ども本人と「現物」を徹底吟味!
最近の学習教材は「勉強っぽくない」工夫を凝らして子ども心をひきつけるものがたくさんあります。
人気キャラクターの漫画に学習要素を入れ込んだ読み物、化学物質等をキャッチ―なイラストで擬人化し、その特徴を覚えさせてしまうもの、ゲーム形式で達成感をあおるドリルなどなど。
しかし教材への実際の子どもの「食いつき」は、親がネットで表紙やレビューだけ調べただけではわかりません。いくらレビューが高評価でも、わが子本人が興味を持たずほったらかしになれば、無駄な買い物です。
ですから、本人が現物を手に取って内容を確認した上で「面白そう」「絵が好き」など、積極的に興味を持てる教材を大型書店で親子で吟味し、購入しました。
うちの娘は探偵アニメが大好きなので、子ども自身が「探偵」として「事件の謎」を解明する…という演出で問題を解いていくタイプの読解力ドリル、ゲーム感覚で地頭を鍛えるパズル系、人気キャラクターが「世界の名文」を面白く紹介&解説している読み物教材などをセレクト。
「自分で選んだ」という喜びもあり、楽しみながら取り組んでいます。