夕食後に「ママ、デザートは?」と子どもが言う…こんな風に食後のおやつが習慣になっているのは、良くないことなのでしょうか?良いことなのでしょうか?
『1人で出来る子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
間食と夕食後のおやつの違い
3歳未満の子どもは3度の食事で一度に多くは食べられません。そのため一日に必要な栄養を摂取するため“間食”をさせます。
保育園では10時や15時のおやつがあり、その内容は“お菓子”というよりミニ食事のようで小魚だったり、蒸かし芋だったり、小さなおにぎりだったりします。このように食事の一つとしてとらえられています。
そうなると、夕飯後のおやつは「もう食事は済んでいるのだから必要ない」と考えるママが出てくるのも頷けますね。
お楽しみとしてのデザート
大人だってあれだけ食べたのに“デザートは別腹”ってことあります。実際、胃が二つあるわけではありませんが、何か甘い物が食べたくなります。
子どもだって同じです。そう考えると、前述の間食的意味合いではなく、お楽しみとしての位置づけでもあります。
与える中身と分量を工夫しよう
一度パターン化、習慣化した食後のおやつを無くすことはなかなか出来ません。翌日も翌々日も「デザートは?」と当然要求してきます。「昨日はあるけれど、今日はデザートはありません!」ということは子どもにはなかなか通用しません。
こんなときは与える内容を工夫しましょう。
- チョコレートやスナック菓子ではなく、リンゴやイチゴやミカンなどの果物にする。食後に果物を食べると歯磨き効果もあると言われています。
- ヨーグルトやゼリーにする。
- 子どもに好きなだけ大量に食べさせるのではなく、クッキーやスナック菓子を与える場合は「このお皿に乗るだけ(*小さめのお皿にする)」と少量にする。夕飯後ですから自然とそんなに大量に食べることもありません。
- 土日はクッキー類を出しても平日は果物程度にする。
ということは、空腹時の夕飯前に甘いジュースやお菓子を食べさせると、お腹が空いているので際限なく食べてしまいます。そして血糖値が上がって肝心の夕飯が食べられなくなります。
そう考えると、「食事直前のおやつ」の習慣がある場合は止めた方やよさそうですね。
もし、食事前のお菓子の習慣が付いてしまっている場合は次のようにしましょう。
- 食事時間を早める。
- どんなに欲しがっても食事前には「おやつを食べさせない」という毅然とした態度を親が示す。そして夕飯をしっかり食べさせる。
子どもに納得させよう
子どもだって納得できないことには従いません。食前におやつと駄々をこねたり、食後にチョコレートやスナック菓子を大量に欲しがったりします。
このとき「ダメ!」「コラ!」ではママが怖いから一瞬静かにはなりますが、毎日このバトルが繰り返されます。
一人前扱いしてやり「お菓子ばかり食べていたら、健康にもよくない」「虫歯になる」など理由をしっかりと説明しましょう。