『美女と野獣』『アラジン』に繋がる“転換点”
実写版『シンデレラ』は、2015年4月25日(土)に日本で公開されました。
当時、ディズニーの実写映画は『アリス・イン・ワンダーランド』『マレフィセント』など、アニメーションとは異なる視点や解釈で実写版を描いてきました。
そんな中で『シンデレラ』は、アニメーションと本筋では変わらないストーリーを描きました。
ケネス・ブラナー監督は、「ディズニーは、新しく、ポジティブな『始まり』の機運を感じていて、アニメーションを実写化していく創造的なプランの先駆けとして、『シンデレラ』を考えていた」と語っています。
私は「古典的(Classical)なシンデレラをつくりたい」と答えました。
伝統的であり、おとぎ話ではあるんだけれども視覚的に豪華な作品でもあって、キャラクターと演技がとても現代的な作品をつくりたい、と答えたんですね。
『シンデレラ』監督インタビュー「なぜ今“シンデレラ”を実写化するのか?」
『シンデレラ』実写化は、「ディズニー実写部門のクリエイティブ・ビジョンの始まり」とされていました。
そして実際、『シンデレラ』の手法は多くの観客に受け入れられ、ディズニー実写部門の転換点となっていきます。
その後、クラシカルなキャラクターの魅力を大切にしながら、古びてしまった部分を現代的にアジャストして、アニメーションの古典を生まれ変わらせていく、実写映画を次々に公開。
『美女と野獣』『アラジン』など、大ヒットを記録していきます。
70年前、ディズニーのDNAとなったアニメーション映画『シンデレラ』。
現代、再びディズニーを大きく変えた実写版『シンデレラ』が伝えるメッセージは、一見の価値があるものです。
『シンデレラ』
2020年4月12日(日)21:00〜テレビ朝日系で地上波放送