最近は便利な家電が増えている中、「IoT家電」もぞくぞく誕生しています。

例えば、「今日の献立何にしよう?」と話しかけると、いくつかのレシピを提案してくれるIoT冷蔵庫まで登場しています。

でも、IoT家電って何なのか、どんな種類があるのか、実際、どんな製品があるのかよくわからないという人も多いかもしれません。IoT家電を便利に活用して時短を目指し、生活をよくするためにも、IoT家電のことを知っておきましょう。

今回は、家電の達人である家電製品アドバイザーの大岩俊之さんに解説いただきました。

IoT家電とは?

IoT家電とは、インターネットと接続する機能を持った家電のことです。

IoTとは、「Internet of Things」の頭文字を取ったもので、「モノのインターネット」という意味があります。

従来までは、インターネットといえば、パソコンや携帯電話などの通信機器によるものが主流でしたが、近年は、家電や家の設備などにもインターネット接続ができるようになり、インターネットを介して制御や動作の自動化、家電の運転状況やデータの確認が行えるにようになりました。

例えば、外出先から家の灯りをオン・オフできるものや、Wi-Fi機能が搭載されている洗濯機をスマホアプリで外出先から操作し、洗濯の仕上がり時間の設定や変更できるものはわかりやすい例です。

IoT家電にはどんな種類があるの?

IoT家電には、さまざまな種類があります。明確な分類は今のところありませんが、例えば、ジャンル別では次のものがあります。

生活家電

洗濯機やエアコン、ロボット掃除機、ペットの見守りカメラなど、Wi-FiやBluetoothが搭載されており、ネットにつながることから、リモコンやスマホアプリなどから遠隔操作ができます。

またデータを取得することで運転状況の確認や管理を行うことも可能です。

鍵や照明などの部屋の機能を向上させるもの

カギを遠隔から解錠・施錠したり、照明をオン・オフしたりなど、部屋の中の機能を遠隔操作するものです。

スマートリモコン

リモコン機能を持つもので、一台で家の中のあらゆる家電をスマホから遠隔操作できるものです。事前に対応家電への紐づけが必要になります。

IoT家電のメリット

IoT家電は、私たちの生活にどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。家電製品アドバイザーの大岩俊之さんに伺いました。

1.外出先からコントロールができる

大岩「外出先から家電をコントロールできるメリットがあります。例えば、遠隔でエアコンをコントロールし、あらかじめ部屋を冷やしておいたり、暖めておいたりすることが可能になり、時間の節約ができます」

2.スマホや音声で家電を操作できる

大岩「スマホや音声を使って家電を操作できることです。キッチンにいながら、カーテンの開け閉め、LED電球の明るさのコントロールなどが可能になり、わざわざ移動して操作しなくてもよい点は、忙しい人にとって便利です」

3.献立提案する機能搭載のものは献立に悩む必要がなくなる

大岩「冷蔵庫やオーブンレンジなど、献立を提案してくれる家電もあります。

クラウドにつながっており、日々収集した生活データをもとに献立を考え、提案してくれます。

自分で調べなくても、家電が提案してくれますので、今日の献立は何にしようかと悩むこともなくなるでしょう」