すぐ着なかった服は、いらない服

買ったはいいけど、一度も着ていない服、もしくはほとんど着ていない服はありませんか?

買ったことを忘れていたという時点で、もうその服は捨て服以外の何物でもないのですが、もったいなくて着れない服というのもまた、捨て服確定です。

ずばりこれ、自分の心に、生活に“合わない”から、着ることがないのです。

服は食べ物と一緒だと思ってください。美味しく食べられる旬という流行があり、賞味期限という年齢もあります。一番その服が輝ける機会を、着ないで逃しているのなら、いくら新品でも、不要な服なのです。

似合わない服だけでなく、こういう“合わない服”は、使用頻度が少なく見た目は綺麗でも、とっくに着られる期限は過ぎています。

2軍に格下げ服は、捨て服です

多くの方が、人に会うときの服を1軍、家にいる時の服や近所を出歩く服を2軍といったように、服を分けて着ています。

ここでいう2軍の服は“家にいる時の服”として“近所を出歩く服”として、新たに買ってはおらず、かつて1軍だった、お気に入り服というのはありがちです。

しかしこういった“格下げ服”は、絶えず増える一方ではないでしょうか?気が付けば、クローゼットの中は格下げ2軍服でいっぱい。埋もれた1軍服を出すのも大変な状態というのも、決して少なくありません。

女性は一度“無理”となれば、二度目はないように、一度2軍に落ちたものが、1軍に返り咲くということは稀です。過去のお気に入りが、今のお気に入りになることは稀なのです。

なぜなら、最初にお話したように、過去のお気に入りが似合っていた自分は、もう今はいないからです。

2軍に落ちたものは潔く捨て、人に会わない日も、ちょっとそこまでの日も、1軍で揃えましょう。

家にいる時間が多くなった今、近所しか行けなくなった今、できるだけ身に着けていて、沢山の時間を過ごす服こそ価値があることに、もうすでに気づいていることかと思います。

この機会に、モノだけでなく、ココロの不要物もすっきりさせてくださいね。

広告・TV衣装を中心に活動するスタイリスト・ライター。パーソナルスタイリストを日本に普及した第一人者であり、サタデープラス、ズームインサタデー等、NHK、日本テレビ、TBS等TV番組出演・監修多数。長男の受験を機に、執筆業に重きを置く。ウレぴあ総研では、ファッションの枠を超えて、2児のママならではのリアル情報・食・旅をお届けしています。@kunie_11