新型コロナウイルス感染予防から、外出を控える日々が続いていますね。自宅で何か子どもと一緒に遊んだり、取り組んだりできることを探しているママもいるのでは?
そんなときにおすすめなのが、片付けを子どもと一緒に行うこと。
子どもが将来、自分自身で片付けができるようになる練習にもなります。
そこで今回は、元保育士の整理収納アドバイザーで、現役子育て主婦でもあるさかたちあきさんに、子どもに片付けを身につけさせる方法を教えていただきました。
親たちが抱える子どもの片付け悩みは?
ノムコム with Kidsが2015年6~7月に、子育て中の親499人に対して実施した、「子どものお片づけ」に関するアンケート調査結果によると、子どもの片付けに関して満足しているかどうかについて、7割の親が不満を抱えている結果に。
片付けられないで困っている「場所」は、未就園児については次のランキング結果となっていました。
- 第1位 おもちゃ 収納 69.2%
- 第2位 遊びスペース 50.0%
- 第3位 リビング周辺 40.4%
また、片付けられないで困っている「もの」は、未就園児については次のランキング結果となっていました。
- 第1位 おもちゃ、子どもの遊び道具 90.4%
- 第2位 本、絵本 61.5%
- 第3位 プリント 15.4%
親たちは、おもちゃの片付けに困っているようですね。
子どもが片付けられない「理由」を尋ねたところ、未就園児については次のランキング結果となっていました。
- 第1位 使ったものを元に戻さないから 67.3%
- 第2位 本片付けの方法が分かっていない 34.6%
- 第3位 不要なものを捨てないから/本人が困っていないから 30.8%
これらの子どもの片付けに関するお悩み、心当たりはありませんか?
子どもが片付けを好きになるようにするには?
多くの親が悩ましいと感じている子どもの片付け。子どもが自ら、必要性を感じ、片付けが好きになるためには、どうすればいいでしょうか。さかたさんに教えていただきました。
さかたちあきさん(以下、さかた)「まずはママが、子どもが片付けやすい環境をつくってあげることが大切です。『子ども目線』での収納を工夫するようにしてみてください」
1.子どもが管理できる数量にする
さかた「子どもの年齢や段階に応じて、自分で管理できる数量は限られています。その都度、子どもが管理できる量で、毎日よく使う『1軍のもの』までに数を絞りましょう。
それ以外のもの、例えばめったに遊ばないおもちゃ、オフシーズンの服などは2軍とします。そして2軍は、ママが別の場所で管理するようにしましょう」
2.収納用品を選ぶ
さかた「フタを開閉するものや、重ね置きするものなどは避けて、片付ける動作が最小限で住む収納用品を選びましょう。投げ入れるだけでOKのものがいいですね。
一つの収納用品に対する収納量は、8割を心がけると、ものの出し入れがしやすくなります」
3.収納用品や場所にラベルを貼る
さかた「収納用品や収納場所には、イラストや写真・文字などで、中身を描いたラベルを貼れば、どこに何を入れればよいのか分かりやすく、子どもが片付けをしやすくなります。
ラベルがあることで、親からも『片づけなさい』というあいまいな声かけではなく、『このミニカーを車のマークの箱に入れてね』というような具体的な声かけもできるので、子どもにも伝えやすくなりますよ。
塗り絵やおえかきができるような年齢であれば、一緒に収納ラベルつくりに挑戦してみるのも、片付けに興味を持つきっかけになっておすすめです」