子どもがいることを理由に、キレイでスッキリした家に住むことをあきらめていませんか?

世の中は片づけ流行りですが、あれもこれも取り入れてみても、どうもうまくいかない、というときは、根本を見直してみるといいかもしれません。

須藤昌子さんの『死んでも床にモノを置かない。 片づけ・掃除上手がやっている「絶対やらないこと」のルール』の冒頭でまず目を引くのは、「必要なのは“やる片づけ”ではなく、“やらない片づけ”」という一文です。

足し算ではなく、引き算で片づけをしようということですが、タイトルにもなっている「死んでも床にモノを置かない」を始め、どれも難しいことはありません。ぜひ今日からでも取り入れて、効果を実感してみてください。

やらないルール1:死んでも床にモノを置かない

まずはここからスタートです。どの部屋の床も、です。

なぜか?

理由はいたって簡単です。床にモノがない状態をキープできれば、掃除や整理が一気に楽になるからです。

とはいえ、子どものスポーツバッグ、開けていない宅配便の荷物、飲み終わったペットボトル、子どもの脱ぎ散らかした服などが目に入ると、気が重くなってしまいますよね。

どこから片づけていいのかわからない人には2タイプいる、と須藤さん。

収納場所はあるのに、空間をうまく使えず、モノがあふれているタイプ。かたや、収納場所はすでにパンパン、どこもかしこもモノがあふれているタイプ。

後者のタイプの場合、そんなこと言ったって・・・と言いたくなる人もいるかもしれません。が、とにかく! 「死んでも床にモノは置かない」と決めるのです。そこから、不要なものを処分してでもなんとか収納場所をつくろうという気持ちが生まれてくるでしょう。

いったん床にモノが置いていない状態を手に入れれば、こっちのものです。掃除にかかっていた時間もかなり少なくて済むようになるはずです。

やらないルール2:いきなり掃除を始めない

「あ~、ここ汚れてるな・・」と気づくと、にわかに掃除をしたくなる気持ち、わかります。

ですが、部屋の片づけが上手な人は、突然、掃除や整理を始めたりしません。必ず、どうやったらより使いやすくなるかを考え、納得できる方法をみつけてから、計画的に片づけを行います。

なぜいきなり掃除を始めてはいけないのか、それは、思いつきで掃除を始めると、後からもっといいやり方が見つかって、二度手間、三度手間になってしまうからです。また、集中力が切れて、途中で中途半端に終わってしまうこともありえます。

「どうやるか」「どこまでやるか」をちゃんと決めてから行動することで、時間短縮につながり、しかもやり遂げることができます。