何度、注意しても遊んだ玩具を出しっぱなし、出すだけ出して片付けられない…こんな状態を見て「もしかして、将来、汚部屋女子、ゴミ屋敷の主になってしまうのではないか」と心配になってきませんか。

毎日毎日、年中無休で「玩具を片づけなさい!」と叱っても、散らかったままの部屋。どうして、片付けができないのでしょう。

今日はその原因と対策について『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

お片付けできない原因あれこれ

1.どうやって片づけたらよいのか、子ども自身がわかっていない

©あべゆみこ
  • 「ちゃんと片づけなさい!」
  • 「きちんとしなさい!」
  • 「きれいに片付けなさい!」
  • 「整理整頓しなさい!」

上記の大人から指示命令、私達大人には理解できますが、残念ながら子どもには「具体的に何をどうすればよいのか」伝わっていないのです。

でも、よく考えてみれば…玩具を出して積み木を重ねたり、電車を並べたりすることができるのですから、元あった場所にきちんと戻すことも出来るはず。どこに何を入れたらいいのかわからないので混乱しているだけなのかもしれません。

実は片付けと言うのは“元あった指定席に戻す“という実にシンプルなこと。これさえできていれば大丈夫なのです。

(解決策)

整理整頓されている状態を写真に撮っておいて「これと同じようにしてみて」と言ってみましょう。

さて、レゴの赤いバケツという商品。買い物客にわかりやすいように、中に入っている物が写真で貼ってあります。

これを買ったとき子の入れ物をそのまま使う人も多いと思います。子どもを観察していると、1歳児でも2歳児でもレゴをこの入れ物に入れて片付けしています。なぜ、これが出来るのかというと“入れるべきもの”が写真で貼ってあるからです。

これをすべての玩具に応用してみましょう。入れてほしいものを指定席として写真で貼っておくのです。

一気に片付けらえるとマットやタオルケットをしいて、巾着のようにまとめて片付けている人もいますが、これですと、どこになにがあるかゴチャゴチャになってしまいますので、あまりお薦めできません。