「もう、遅刻してしまう!」こんな状況なのにも関わらず、いつまでも玩具で遊んでいる子。これから着替えて、トイレにも行かなくてはならないのに一向に止める気配がありません。
また、重い腰を上げて準備し始めてもグズラグズラしています。こんなときはどうしたらよいのでしょうか?
『一人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
子どもの態度が変わらない親の対応
「早くしなさい」を連呼している
親が一番使っている言葉「早く寝なさい」「早く食べなさい」。一日20回は言っている気がしませんか?
でも、「早くしなさい!」ってとても曖昧で抽象的な言葉です。時間間隔のない子どもにとっては5分以内なのか、10分以内なのか意味不明です。
また、なかなか食卓に着かない子に「はやく食べなさい!」というと…子どもは「ごはんを急いで食べる」と思い大急ぎで口に食物を詰め込むこともあります。そして「もっとゆっくり食べなさい」と叱られ、矛盾した指示に戸惑います。
これと同様につい言ってしまう「ちょっと待ってて」の言葉も、子どもにとってはどれくらい待っていたらよいのかわからないので、待てないのです。
言ったこととやっていることが違う
「早くしなさい」と子ども自身で行動するように言いながら、「ああ、これ以上待っていたら時間がかかる」「子どもにやらせると却って手間がかかる」と思ってしまい、つい手を出してしまうことがありませんか?
これでは子どもから「ママはいつも僕に命じるけれど、最終的には全部やってくれる」とお見通しです。親が子どものてのひらで転がさせている状況です。だから行動しないのです。
待っていることが苦手な“せっかち母さん”が陥る現象ですね。
魔法の対応3つ
こんな時の魔法の対応をご紹介します。
1.「早くしなさい」ではなくゲーム化する
「この砂時計が落ちる間に玩具を元あった場所に戻そう!」
「何分で元あった場所に全部戻せるかな?」といい携帯のアプリやキッチンタイマーでかかった時間をはかり競争させる。
嫌なことをやる形をとるのではなく、ゲーム化してしまうのです。毎日の記録をとっておくのもよいですね。
こんな面白いアプリ「ねずみタイマー」もあります。時間が“見える化”されています。