政府による、新型コロナウイルス感染症対策は、各家庭にも大きな影響を及ぼしています。
外出自粛要請が発表されて後、親子で一緒に過ごす時間が増えましたが、その一方で、外出しづらくなったことによるストレスを感じている親子が少なくありません。
そこで今回は、外出自粛による親子ストレスと、その解消法についてお伝えします。
外出自粛で、どんなストレスを感じている?
外出自粛により、どんなストレスを感じるようになったか、ママたちの声を集めました。
- 時間がたくさんあるのに、勉強しようとしない
- 家の手伝いをしない
- You Tubeやスマホゲーム、ダラダラしてばかりで心配
- 在宅勤務になったが、子供が邪魔して仕事がしづらい
- 子供がエネルギーを発散できる場がない
- 一人になれる時間がほしい
- 運動不足
このような声が多数あがっています。時間があるのにその時間を有効活用できないことに、苛立ちやストレスを感じる、という声が多いようです。
それでは、こうしたストレスをどのように解消すればよいのでしょうか。
子供と一緒に、1日のスケジュールを作る
1日をダラダラ過ごしてしまわないために、子供と一緒にスケジュールを作成しましょう。起床からはじまり、食事、勉強、休憩時間など、時間を設定します。
学校の時間割のように、大きな紙に書いて、壁に貼っておくといいでしょう。なるべく自分もそれに合わせて動くと、親子で生活のリズムができます。
例えば、子供が勉強をする時間は自分も仕事をするとか、食事は時間を決めて一緒に食べるようにすれば、自分も家事と仕事のメリハリができます。
在宅勤務で子供が邪魔をして仕事がしづらい、という場合なら、お家で「会社ごっこ」をしてはいかがでしょうか。
退屈すると絡んでくるのが子供です。
ですので、子供にも課題を与え「よ~し!今からママと一緒にお仕事ね。どっちが上手にできるかな?」と遊び形式にして、お互いに自分のやるべきことに取り組む。リアルな会社風にして、お互いを「○○さん」と呼び合うのもいいかもしれません。
部屋着で過ごさせない
どこにも外出しないとしても、子供に部屋着で過ごさせるのはやめましょう。
服装の影響は、思っている以上に大きいものです。部屋着のままだと、ついダラダラとしてしまい、いわゆるオンオフの切り替えができません。
学校に行くときと同じように、朝、起きたら身支度をして、登校用の洋服に着替えさせましょう。すると、子供自身の気持ちもシャキっとして、1日の過ごし方も変わるはずです。
声のかけ方を工夫する
勉強せずにダラダラしている子供には、つい、小言を言いたくなってしまうものです。このときの、声のかけ方にひと工夫してみましょう。
「勉強しないの?」という責めるような口調や「勉強しなさい」という命令形だと、子供は反発したくなります。反発されない声かけの方法に「前提の挿入」というものがあります。
これは、心理学を用いたスキルで「相手に受け入れてほしい内容を、前提として入れこむ」というものです。
例えば「何時になったら勉強できる?」という言い方。この言い方だと「勉強をする」という前提が入れこんであります。
すると子供も、勉強することを前提にして、それを何時にスタートするか?を考えることになるので反発しづらくなる、ということです。他にも、こんな言いかえができます。
「ゲームはやめなさい」→「ゲームで遊ぶ時間を決めよう。何時までにする?」
「お手伝いしなさい」→「お手伝いするなら、お掃除とお洗濯もの、どっちがいい?」
小言を言いそうになったら、どんな言い方なら受け入れてもらえるか、ひと工夫するといいでしょう。