子ども専用コーナーを作ろう
これらの環境づくりができたら、子どもに片付けを学習させるためには、どこの片付けから始めればいいでしょうか?
さかた「準備から片付けまでを1か所で終えることができるように、子ども専用のコーナーを作ってあげると、行ったり来たりすることなく片付けがラクになるので、まずはここからはじめてみるのをおすすめします。
もし子どもがおもちゃを箱に出したり、入れたりできる段階であれば、こんな方法がおすすめです。ゲーム感覚で楽しみながら片付けを進めていけますよ」
おうち決め片付け方法
1.持ちものを「家族」に分ける
例)ぬいぐるみ家族、おえかきグッズ家族、プラレール家族など、ジャンルごとに家族だよ、と子どもに教える。
2.それぞれのおうちを決める
例)ぬいぐるみ家族のおうちは「ダッシュボードの上」、おえかきグッズ家族は「引き出しの中」など、それぞれのおうち、指定席を子どもと一緒に決める。
3.使ったらそれぞれのおうちに戻すように教える
子どもに片付け習慣を身につけさせるために
さかたさんによれば、子どもに片付け習慣を身につけさせるためには、ポイントがあるそうです。
さかた「やみくもに親が『片付けなさい』と無理な片付けを教え込むだけでは、親子ともにストレスになってしまいます。まずは環境作りからはじめてみてください。
また『使ったら元に戻す』『決めた場所がいっぱいになったら、持ちものを見直す』という基本的なことを、親子一緒に、取り組んでいってみてください。繰り返すうちに、自然と片付けの習慣が身に付いてくると思います。
スムーズにいかないときは、その子にとってやりやすい方法を考え、収納を工夫したり、一緒に考えたりしながらスモールステップで楽しく身に付けていけるとよいですね」
子どもに片付け習慣を身につけさせるためには、まずは環境づくりから。そして子ども専用コーナーを作って、まずは自分の周りの片付けからはじめるのが良いようです。
ぜひこの機会に、親子一緒にトライしてみましょう!
【取材協力】 整理収納アドバイザー さかた ちあきさん
元保育士、現役子育て主婦でもある、整理収納アドバイザーです。
片付けできなかった自身の経験から一念発起し、2016年整理収納アドバイザー1級資格を取得。現在は片付けのプロとして、整理収納サービスや片付け情報発信で活躍しています。