
ママ友との頻繁なランチやお茶会のお誘い、内心迷惑に思いながらもうまく断れず、お困りのママは多いみたいですね。
たまにお出かけする分には息抜きになるけれど、週1ペースで“招集”されては交際費がかさみますし、家事をする時間だって削られて、デメリットのほうが増えてくるでしょう。
それでも、「今回はごめんなさい」のたった一言を言い出せないのは、なぜ!?
石原加受子著『「なかなか決められない」から抜け出す方法』を参考に、自分の心を大事にしながらお誘いを断るコツを考えてみました。
ちなみに今回のポイントは、ママがちょっとだけ自分中心になってみること、です。
「自己中心」ではなく「自分中心」になろう
日ごろ、夫や義父母の顔を立てたり、子どものことを一番に考えたりしているママは、自分の感情を後回しにするクセがついてしまいがちです。
この件でも、他のママたちのことを考えすぎて、ふり回されているのではないでしょうか。
この本の著者・石原加受子さんは、「自分中心心理学」を提唱されている心理カウンセラー。
相手の気持ちを推しはかるあまり、決断力が鈍ってしまう人が多いと考えた石原さんは、自分の気持ちに光を当ててみることの大切さを伝えています。
もちろん、自身の都合ばかりを他者に押しつけるような、「自己中心(ジコチュー)」的な大人にはなりたくないものだけど、「自分中心」にならなければ物事は決められません。
自分の感情、希望や欲求を基準にしなければ、いつまでも言いたいことを言えないままです。
他のママたちの都合を中心にしてしまう思考のクセを少しずつ直して、自分の気持ちに焦点を当てる練習を始めましょう。
「他者中心」をやめると、さらっと話せる

結論から言うと、断るときはからっとした明るい調子で話すのがベストです。
このとき、「行きたくないな」と感じている自分の“今の感情”を大事にしながら話してみると、意外な明るさを醸し出せます。
何だか後ろめたさをおぼえて、「あのー、ごめんなさい、実は……」と何だかおそるおそる話してしまう人は、相手を基準にする思考のクセがついているかもしれません。
本書によると、断ることへの罪悪感は、他者中心でいるせいで刺激されるものなのだそうです。
しかも、せっかく気を遣って話したわりには、にじみ出るネガティブな雰囲気が相手のカンに障ってしまうことも少なくありません。
他の誰かではなく自分を主人公にして、「私は行きたくないんだな」「私は断りたいんだな」という気持ちの声を、素直に認めてしまいましょう。
そのほうが、意外にサッパリした顔つきで「あ、残念!また今度ね」なんてさらっと言えちゃいます。