サバは近年、ブームの食材で、いまだに人気が衰えませんよね。そんな中、子どもに魚を食べさせて栄養をつけたいママは、そもそも子どもにとって、サバはどんなメリットがあるか、気になっていませんか?

今回は、離乳食・幼児食専門料理教室を開催する栄養士で、4児の母である園田奈緒さんに、サバの子どもにとっての栄養メリットや、調理法、幼児向けおすすめメニューを教えていただきました。

サバの栄養、子どもにとってのメリットは?

まずはサバの栄養から。サバは青魚の一つとしてよい栄養源だといわれます。その基本的な栄養と共に、子どもにとってのメリットを園田さんにお聞きしました。

園田奈緒さん(以下、園田)「子どもは食事量が少ないので、成長に必要な栄養素を多く含む食材を使用することが必要です。その中でも、サバは豊富な栄養素が含まれるため、子どもの成長を助ける食材の一つといえます」

良質のたんぱく質

園田「サバは『青魚』の代表ともいえる魚で、良質のたんぱく質を多く含みます。たんぱく質は身体を作るのに欠かせません」

DHAとEPA

園田「そして特に注目してほしいのが脂肪成分の『DHA(ドコサヘキサエン酸)』と『EPA(エイコサペンタエン酸)』。

DHAは脳や神経の機能を活性化させる、血管を作るなど、大切な働きがあります。EPAはDHAと似た働きをしますが、血液をサラサラにしたり中性脂肪を減らしたりするなどの働きがあります。

サバにはEPAが、他の青魚の約3倍含まれています」

タウリン・ビタミンB1とB2・ビタミンD

園田「サバには、疲労回復に役立つ『タウリン』や代謝に欠かせない『ビタミンB1・ビタミンB2』、骨を造るのに必要な『ビタミンD』も含まれています。

ビタミンB2は青魚の中でも非常に多く含まれているといわれます」

鉄分

園田「サバの血合いの部分には、鉄分が多く含まれ、貧血の予防にもなります」

サバの基本的な調理法

栄養豊富なサバ。ぜひ育ち盛りの子どもにも食べさせたいものですよね。ここで、サバの基本的な調理法や料理を確認しておきましょう。

園田「サバは、『生・煮る・焼く・揚げる』など、さまざまな調理法に適した食材です。また缶詰の場合、骨ごと食べられるので栄養価もアップ!

もちろん、大きな骨は取り除いて、十分注意して食べさせてください。その他、さまざまな調理法にチャレンジして、お子さんの好みを見つけてあげるのもいいですね」

代表的なサバ料理

  • 生…お刺身
  • 煮る…醤油煮、味噌煮など
  • 焼く…塩焼き、照焼きなど
  • 揚げる…フライ、南蛮漬けなど