スマホやオンライン接続が可能なゲーム機が普及するに従い、子どもを取り巻く課金トラブルも年々増加傾向にあります。

トラブルに巻き込まれないために、子どもにスマホやタブレット、ゲーム機を触らせない・渡さないといった対応は現実的に難しいので、親子で一緒にどう課金と付き合うか、子どもにどう伝えたらいいかについて解説します。

1. 子どもとスマホ・ゲーム機における課金を取り巻く環境

近年、家庭でスマホやタブレット・インターネット接続が可能なゲーム機が普及し、スマホ等に入れたゲームアプリで子どもすら気づかない内に課金して高額請求が来る、子どもがゲーム機で親の承諾なしにアイテムを購入して、高額な課金トラブルに巻き込まれるケースが増えています。

その多くは支払いに親のクレジットカードを使用しており、子どもが親に話さない限り、時間が経ってからカード会社から請求が届いて気づくことも・・・。

きっかけは、親のスマホを借りて動画を見ている内に勝手に操作してゲームアプリをダウンロードするなどです。

子どもは案外端末を使いこなしてしまうので、親が目を離している隙に、無料のものを使わせているつもりでも有料のものにアクセスしてしまうのです。

未就学児くらいだと、課金するボタンとあまり理解せずに操作しているうちに、数時間ですごい課金額になっていたりします。

小学生位になると、無料ゲームだからと軽い気持ちでプレイしているうちに、ゲームにのめり込み有料アイテムなどへの「課金」という誘惑が出てきます。

課金すればもっと効率よくゲームができる、課金してガチャすればあのレアキャラが手に入るかもしれない・・・と一度課金したらブレーキがかからず、何度も繰り返す可能性が高いです。

このように、環境的にも子どもは誰しも課金トラブルに巻き込まれる可能性が高くなっています。

2. 課金トラブルに巻き込まれた実例

以下の2つは消費者庁に報告されている、オンラインゲームで無料のはずが高額請求された・子どもが知らない間に高額課金しているトラブル例です。

実例1

テレビで無料とCMをしているゲームサイトに、無料ならと思い、娘のために自分のスマホで登録をしました。娘は本当のお金が必要だと思わず、アイテムを多数購入して遊びました。後日カード会社から約10万円もの請求書が届きました。

実例2

カード会社からオンラインゲームの利用料金2万円の請求がありました。驚いて息子に聞くと、ゲームの利用について友達に教えてもらい、無断でカードを持ち出して使ったことを認めました。息子の話では、年齢確認画面を11歳にしたらゲームができないので、20歳以上と入力したとのことでした。

実例から分かるように、子どもはゲームの無料の部分とお金が必要となる部分やの仕組みや、カード決済のルールも知らずに、アイテム欲しさに課金してしまったようです。

友達から一緒にオンラインゲームで遊ぼう!と誘われて始めるケースも多いそうなので、始める前に親子でゲームや課金に関するルールを話し合って決めておきたいですね。