何をしても赤ちゃんが泣き止まず、ストレスを溜め込みながら育児をしているママは多いのではないでしょうか。
「こうすると赤ちゃんは泣き止みます」「こうしてあげると赤ちゃんは喜びます」など、世に出回る育児本にはさまざまなことが書いてありますが、書いてある通りに実践しているにも関わらず、思ったようにならないことは多いものです。
「育児は教科書通りにはいかない」というのはまさにその通りですが、なぜ教科書通りにいかないのか。
それは、赤ちゃんも1人の人間として本来持っている「気質」があるからです。
つまり赤ちゃんにも大人と同じようなタイプがあるということです。
赤ちゃんがどんなタイプなのかを注意深く観察すれば、何をしてほしいのか、どう扱われたいのかをちゃんと赤ちゃんは伝えてくれるものだと、アメリカで売れっ子のベビーシッター、トレイシー・ホッグさんは言います。
そして、育児をもっとラクに楽しくするためのコツは、ママと赤ちゃんの間に安定した生活パターン「EASYの時間割」を作ることにあると、トレイシー・ホッグさんは言います。
今回はもっと育児をラクに楽しくするために、トレイシー・ホッグさんの著書『赤ちゃん語がわかる魔法の育児書』を参考に、「赤ちゃんのタイプについて」と「EASYの時間割」についてお伝えしたいと思います。
大人と同じように赤ちゃんにもタイプがある!?
育児の中で一番ママを悩ませることと言えば「なぜ泣いているのか分からない」ということでしょうが、言葉が話せない赤ちゃんが泣くということは、ママと同じ人間としてちゃんと自己主張をしている証拠です。
ですから、赤ちゃん個人を尊重し、個性を認めてあげる姿勢を持ち、ゆっくり時間をかけて赤ちゃんが言いたいことを理解してあげようとする心構えが大切です。
そのためには、注意力と鋭い観察力が必要ですが、そこはあまり難しく考え過ぎてしまうと余計に悩んでしまう可能性がありますから、まずは「赤ちゃんにも大人と同じようなタイプがある」ということを理解するようにしましょう。
アメリカで売れっ子のベビーシッター、トレイシー・ホッグさんは、これまで数知れない赤ちゃんを見てきた結果、赤ちゃんには5つのタイプがあると言います。
- エンジェルタイプ
- 育児書タイプ
- デリケートタイプ
- 活発タイプ
- むっつりタイプ
この5つのタイプは、読んで字のごとくですが、まずはじっくり時間を掛けて赤ちゃんを観察し、自分の赤ちゃんがどのタイプなのかを見極めれば育児は楽しくなるそうです。
例えば赤ちゃんが活発タイプであれば、「ママに抱っこされてお散歩に行きたい」という主張からくる泣きである可能性がありますし、デリケートタイプであれば、「TVの音や生活音がうるさい」という主張からくる泣きである可能性があります。
赤ちゃんのタイプを見極め、何を要求しているのか分かるようになれば、赤ちゃんが泣き止まないという悩みが減り、育児が楽しいと思えるようになるというわけですね。
赤ちゃん1人1人にも生まれながらに持っている「気質」というものがありますから、たとえ赤ちゃんが自分の好みと違ったタイプであっても失望はせず、ありのままを受け入れ、個人として尊重し、個性を認めてあげるようにしましょう。