運動能力

運動神経や運動能力は、社会人になると披露する場がないうえ、不得意の自己申告はしないのではっきりわかりません。

この「運動ができない」というのはとてもカッコ悪く、情けないイメージなので女性はがっかりしてしまいます。これは「運動のできない男はダメ」と本能にインプットされているからでしょう。

「運動神経が悪い=私を守ってくれないんじゃないか」という考えはなかなか深刻なようで、運動神経の悪い男子いわく「中学の体育の時間は目立たないようにしていた。高校では“手を抜いてる風”で乗り切った。大人になったら体育がないのでほっとしてる」と、大変だったようです。

モテないこと

モテる男は“どれくらいモテて、どんな感じで女に言い寄られているのか”は、トラブルの元になるので言いたくありません。

しかし、モテない男はモテないことがバレて彼女に見下されないか、失望されないか、と男のプライドがずたずたになることを恐れています。

キモイと言われた。ダサいと言われた。おじさんみたいと言われた。そして、女子に相手にされていないこと。そんなことは知られたくないのです。

仕事ができることも、仕事の名誉も目立つことも運動ができることも、全てモテたいがため。モテて多くの女性に自分の遺伝子を残したいということ。

モテないということは知られたくない。せめて普通と思われていたいのです。

男は女性の失望が怖い

彼女はもちろん、周りの女性の失望が怖いのです。

彼女以外の女性には絶対、彼女は恋人だから慰めてくれるかもしれないけれど、知られたくありません。


いかがでしたか?女にはわかるような、わからないような。深刻な秘密ではありませんが、男の沽券にかかわるとでも言いましょうか。

「学生時代は運動部で練習に明け暮れたんだよ」「昔の彼女が……」のように、自分から率先して自慢のような話をしない場合は、触れられたくないと思ってください。

語らないことは、あまり聞きださないほうが無難なのです。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。