慣れない和式で用を足すことへの抵抗感と、汚くて臭い昔ながらのトイレの雰囲気が今の子どもには馴染めないことも、学校で排便を我慢してしまう要因ではないでしょうか。
排便は生理現象であり、我慢することは決して良いことではありません。
そういったことも教育の場である学校で、先生がきちんと子ども達に教えるべきではないでしょうか。
便意を我慢すると子どもにどんな影響が?
便意を我慢すると子どもの体にどんな悪影響があるのでしょうか。
生活習慣について、もう1つ便秘の子どもとそうでない子どもとの違いがハッキリ出ている調査結果があります。
便秘状態の子どもはそうでない子に比べ、朝7時以降に起きる割合が多く、そして22時以降の就寝の割合も多いのです。
そして、便秘状態の子どもはそうでない子に比べ、朝食を毎日食べる割合が低いことも分かりました。
つまり、便秘状態の子どもはそうでない子に比べ、正しい生活習慣を送っている割合が低いことが分かります。
あまり重要視されていない子どもの便秘ですが、便秘は生活習慣の悪化を招くばかりではなく、集中力の低下や、イライラ感を招く原因となり、学校の勉強の妨げにもなりますから注意が必要ですね。
子どもは慢性的な便秘に陥ると、自分では気づきにくく、親が関心を持っていなければ気づくことはできません。
便意を我慢させないことが便秘における一番の予防策であり、もっとも重要なことですから、学校で教えない以上、家庭での教育が必要です。
知識や技能の教育ばかりに目が行き、子どもの健康に注意を向けるという養育の基本が後回しにされることがないよう、親として注意していきたいですね。
<参考>
NPO法人日本トイレ研究所「小学生の排便と生活習慣に関する調査」(小学生の保護者対象)