また、MC同様、新しくお披露目された『時ヲ止メテ』では、フィルムコンサート会場と映像を合成することで、ユンホとチャンミンが目の前にいるような臨場感と、しっとりとした美声が会場を包みこんだ。その後は、アップテンポなメドレーで再び会場の熱を上げていく。ファンにはおなじみのキャラクター・TB(ティービー)がトロッコに乗り、ライブを再現するようにサインボールを投げるファンサービスも飛び出し、会場の熱気は最高潮へ達した。
今回のツアーは、各年のラスト曲からその日のラスト曲をファンの多数決で決める“参加型”システム。この日は『TIME』で披露された『In Our Time』が選ばれ、最後は一体となって合唱をしながらコンサートは幕を閉じた。
アリーナ規模でのフィルムコンサートにも関わらず、引き込まれるような臨場感を感じることができるのは、全ツアー、全ステージに全力で取り組む東方神起の努力の賜物であり、終演後に会場を包んだファンの大きな拍手がそれを物語っていた。衣装、演出、すべてがパワフルかつ華やかな最高のパフォーマンスが、フィルムコンサートの枠を超越した空間を生み出していた。
「この映像を見たら、僕はもう戻る準備をするんじゃないかなと思うんですね。また会える日まで元気な姿で待ってください。すぐ行く」(ユンホ)
「もうすぐ東方神起は皆さんのところに行きますので、もうちょっとだけ待ってください」(チャンミン)
エンドロールで、こうメッセージを送ったユンホとチャンミン。約2年間待ちわびた“王者”東方神起の帰還を予感させるフィルムコンサートとなった。