「繰り上げ返済する」か、「手持ちの現金を貯める」か、得するのはどっち?
年収が上がり、住宅ローンの繰り上げ返済を検討することがあるかもしれません。
基本的に繰り上げ返済をするかどうかは、ライフプランによって変わってきます。子どもの入学や卒業などから、いつどのくらいのお金が必要か。それによってプランを立てましょう。
ローン支払いを早く終わらせたい一心で、むやみに繰り上げ返済をしてしまってはダメです。
住宅ローンを返しすぎ、子どもの大学入学金が足りなくなったケースをしばしば耳にします。
住宅ローンは金利の安い有利なローンなのです。
お金が足りなくなって、住宅ローンよりも金利の高い学費ローンでお金を借りれば、かなり損をしてしまいます。
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住宅にまつわる3つのポイントをご紹介しました。
日本の個人資産の6割は不動産です。将来の貯蓄につなげるためには、何よりこの不動産を活用することが大切です。
またその資産はお子さんの代にも受け継がれることになります。
【参考書籍 著者】 菅井敏之
1983年、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引やプロジェクトファイナンス事業に従事。2003年以降、支店長を歴任。48歳のときに銀行を退職。起業し、アパート経営を始める。現在は、10棟70室のオーナーとして、年間6000万円の不動産収入がある。
また2012年から8年間、東京でカフェを開き、お金に関するさまざまな相談を受けた。銀行員としてお金を「貸す側」、不動産賃貸オーナーとしてお金を「借りる側」、どちらの視点も持っていることで安定した定期収入を築く。講演やセミナーでも一躍人気講師に。
著書『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)はシリーズ51万部突破のベストセラーに。テレ朝「庶務行員 多加賀主水シリーズ」をはじめ、銀行を舞台にしたTVドラマの銀行監修を務める。報道番組や情報番組などにも、お金の専門家として出演。
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