頭皮と髪のためにできれば避けたい成分

佐藤さんが、「できれば避けたい成分」として名前を挙げたのが、「硝酸ミコナゾール、ジンクピリチオン」の2種類の成分。

「これらは殺菌作用もあり、フケ・かゆみを抑える薬用成分です。しかし、毎日使えば当然刺激にもなるので、少し注意が必要です」と佐藤さん。

さらに「“硝酸ミコナゾール”って水虫薬としても使われる、刺激の強いものなんですよ」と佐藤さん。

ジンクピリチオンも、刺激の強さでは似たようなものなので、毎日使うのは避けた方が無難だということです。

誰もが聞いたことがある「シリコン」って?

シャンプーにはシリコンが含まれている……もしくは、ノンシリコンシャンプーというワードを最近はよく耳にするでしょう。その「シリコン」の中で代表的なものが「ジメチコン」。

佐藤さんいわく、「ジメチコンは、微量入っているだけでも指通りが滑らかになります。

ただ確かに触り心地はよくなりますが、シャンプーだけで髪がツルツルになるのなら、ジメチコンが入りすぎている可能性があります」とのこと。

シャンプーに適度に含まれている分には、毛穴をふさいでしまって抜け毛の原因になる!とまで心配になる必要はないそうですが、過度にこの成分が含まれるシャンプーはしっかり洗い残し、すすぎ残しがないように注意したいものです。

その他似たものでジメチコノール、アモジメチコンなどがある、と佐藤さん。

「これらの成分は本来ならば、そこまで悪い成分でなくとも、過剰な量は髪も頭皮も傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です」とのこと。

以上、髪や頭皮トラブルを招く原因になりやすい、要注意成分リスト。

シャンプーの買い替えの時にはぜひこの成分リスト、参考にしてください。

【取材協力】伝説の美容室 フォルトゥーナ 佐藤俊
山野美容専門学校を卒業後、都内美容室勤務を経て、『伝説の美容室 フォルトゥーナ』へ入社。
大人の女性から圧倒的な指名率を誇る、女性ファン多き人気スタイリスト。

広告・TV衣装を中心に活動するスタイリスト・ライター。パーソナルスタイリストを日本に普及した第一人者であり、サタデープラス、ズームインサタデー等、NHK、日本テレビ、TBS等TV番組出演・監修多数。長男の受験を機に、執筆業に重きを置く。ウレぴあ総研では、ファッションの枠を超えて、2児のママならではのリアル情報・食・旅をお届けしています。@kunie_11