今回の舞台では、キャロルが自分から激しい動きをする箇所はないと思うんです。汗はかきます。でもそれは、台詞の言いまわしの熱量で汗をかいているだけで、体力を消費しているというわけではなくて。
台詞の量も多いので、エネルギーは消費していると思うんです。それで汗はかいていますが、体力的には超、元気なんです。
キャロルは感情の起伏が激しいから、脳は疲れているけれど、身体は疲れないという感じで。。
ーーそれはきっと、佐江ちゃんの強みですよ。
本当ですか? ひと粒も汗が流れないんです。。
ーー“汗をかかない”というのは女優さん向きではないですか? 涼しげで凛としていて、なおかつチャーミングな佐江ちゃん演じるキャロルが、とても印象的です。
ありがとうございます。
もともと顔には汗をかかないタイプなんです。メイクも崩れにくいので、汗をかいたとしても分かりづらいタイプだとは思います。
でも、今回は汗じゃなくて、涙で崩れ過ぎて。どうしよう…という感じなんですよ。
ーーキャロルの感情のゆれ動きは、見どころのひとつだと思うのですが、再演ではイズミルやメンフィス、それぞれの役との密接さというか、キュンキュンするシーンが、初演よりさらに鮮明になっていたという印象がありました。
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