男の子は話を聞いていないと心得て
何度繰り返し言っても、同じことを繰り返して叱られるケースがあります。
小崎さんによると、「男の子は約束を破る生きもの」そして「話を聞かない生きもの」だそうです。だから「次は〇〇しないでね」「うん!」という会話を交わしても、すぐ忘れられてしまいます。そして叱られることになるのですが、そのとき男の子は何を考えているでしょうか。
なんと「やばいな」と察してはいるものの、全然別のことを考えている可能性も。あげくのはてには、なぜ怒られているのか、忘れてしまっていることもあるのだそうです。
これでは、ママも叱り損ですよね。
伝わらない!言うことをきかない!を解消する、叱り方のポイント
危ないことをしてしまったり、周りの人に迷惑をかけてしまったり。そんなことが続いているうちに、四六時中叱ってしまっているなんてことになっていないでしょうか。
小崎さんによると、まず最初に「何をしたら怒られるのか」、子どもとルールを取り決めておくことで親も子どもも負担を減らすことができると言います。
ちなみに小崎さんの家では「命に係わる行為、危険なとき」「人の尊厳や権利を奪うとき」「3回注意しても同じことをしたら」叱ることにしているそうです。
では、叱る場面ではどのように伝えれば効果的なのでしょうか。9つのポイントを見てみましょう。
1.叱るときはその場で
2.あれこれ言わず、ビシッと一言
3.叱り顔を意識して作る
4.叱るための環境を整える
5. 「私がイヤだ」と伝える
6. 「行為がダメ」だと伝える
7.サッと叱って終わらせる
8.「男の子のプライド」を尊重する
9.言葉以外の手段を持つ。
出典(『男の子の育て方』)
子どもは大人と違い、まだ「過去・現在・未来」という時間の概念がないそうです。そのため、怒るときは「その場」が原則。また叱られているということを言葉以外でも意識させることも大切。叱るときの表情や場所など、「いつもと違う」ということが伝わるようにしたほうがいいようですよ。
伝える内容にも工夫が必要です。どうしてダメなのか、なぜダメなのか。ついつい、そしてあれこれ加えて叱りたくなるところですが、そこはグッと我慢。何がダメなのかという部分については簡潔に。「ママはこう思うよ」と自分を主語にしてメッセージを伝えることも効果的です。伝えることを伝えたら、サッと切り上げて引きずらないようにしましょう。
子どもが暴れるようなときは、体を抑えるのもひとつの罰に。言葉で伝える以外の手段も、ひとつ持っておくといいようですよ。