――では危ない引っ越し業者を見分けるには?

人の足元を見てくるというか。

「ここで決めないと次はどこも引っ越し業見つかりませんよ」、「今日決めないとこの値段にはなりませんよ」っていう業者さんには要注意ですね。

――一度に複数の引っ越し業者から選べる見積もりサイトはどうですか?

見積もりサイトは基本的にお薦めしていないです。自分の個人情報を引っ越し業者が見られる。つまり、見積もりサイトの管理人から、あれは引っ越し業者が情報を購入する仕組みなんです。

引っ越し業者だけじゃなくインターネット業者にも、情報が売られている可能性もあるので、あまり使わない方がいいんじゃないかなと僕は思います。

――引っ越し料金は何で決まるの?

引越料金は、基本的には荷物の量と距離。

一人暮らしだと、2トンショートトラックで充分。ある程度は荷物が多くない限りは大丈夫です。

小さな子どもがいる三人家族なら、コンテナでいうと3トントラック分。2トンロングのトラックで運びます。見積もりの際に、参考にしてみてください。

――では、見積もりに来てもらった方がいいのでしょうか?

事前の引っ越し屋さんとの打ち合わせもやるべきだと思います。

大手さんの、見積もり来ないパターンは危ないです。小さい方がちゃんとしてくれることもある。

どうしても、電話で伝えきれない荷物とかもあると、当時に「聞いていないんですけど」って、追加料金がかかる時もある。それなら、最初から部屋の荷物を見せてしまった方がいいですよ。

――丁寧に運んでもらうにはどうすればいい?

このご時世。丁寧に運ばないとSNSでは炎上してしまうんで(笑)。引っ越しって結局は人。大手さんでも変な人来れば雑な引っ越しになっちゃうし、作業員のモラルの問題。

引っ越しは、お客様の要望に応えらえるんです。だから、食器だけ梱包してくださいとか、この部屋だけで梱包してくださいとかお願いできる。別料金がかかってしまっても、梱包から頼んだ方が、時間も気持ちも余裕ができます。

もしも、食器が割れていたとかあっても、自分で梱包した場合は保証が下りないんです。荷物が壊れた時の保証も含め、梱包も引っ越し業者に頼むのがお薦めです。

――飲み物などの差し入れってどのタイミングで出せばよい?

それは一番最初に渡す。全員に渡すのが鉄則。何人来るかわからない時は、前日に聞いておく。

引っ越し屋さんが言うべきじゃないかもしれないですが、気分的にもいいですよ(笑)。モチベーションも上がりますよ。