成功する引っ越しのコツは2週間前から荷造り
――どれくらい前から荷造りを始めればよい?
荷物の規模にもよるんですけど。最低でも2週間前から荷造りはしてもらいたいです。
意外と、当日に「荷造りできていないので運べません」ってなるんです。でも、半数以上の方はぎりぎりにならないと荷造りをしない。引っ越しあるあるです(笑)
引っ越し先に新しい家具を入れたい場合は、本当の理想は、引っ越しの前に家具を配置しておくこと。でも家賃の発生があると思うので、引っ越しの朝に搬入するのがいいのかも。
引っ越しの前から搬入日を考えて買っておいておけば、引っ越し当日に配送してもらうこともできる。それも含めて2カ月前から準備するのが、引っ越しの成功秘訣ですね。
――梱包の順番は?
玄関から部屋に向かって梱包する。
例えばここやって、ここやってってなると、「今どこやってるんだろう」って終わった感じがしないんです。玄関からやることによって、導線を確保することができるんです。
引っ越し屋さんも手前から出していくので、引っ越しの一週間前からなら、玄関から奥に向かってやるのがコツです。
――荷物の優先順位はどのように決めるべき?
これは、収納に関わってくるんです。だいたい目線のところにある一番使うものを先に、その下にある二番目に使うもの、高いところにあるものは三番目に収納します。
三番目の荷物から、段ボールに詰めていく。
収納では、箱から出して収納するっていうのが基本。箱入りのホットプレートとか使わないんです。あとかき氷機とかね(笑)
――段ボールが足りなくなったら?
何枚って決めた枚数で追加になった場合は別料金ですかって業者に聞いておく。
中に関しては詰めるだけ詰めちゃっていい。ルールがあって、小さい段ボールには重たいもの。本とか、食器とか。大きい段ボールには軽いもの。衣類とか。
単純に大きい箱に本を入れすぎても、底が抜けちゃうし、引っ越し屋さんも人間なので、持てる限界もあるので(笑)
――食料品などはどのように運べばいい?
基本的に、冷蔵庫の中のものは空っぽにしないと運べないので、計画的に前日までに空っぽにしてもらう。
引っ越し屋さんは段ボールしかもっていないので段ボールで持っていくことになるので、自分でクーラーボックスを用意して、中身は運ぶようにしてください。
調味料も垂れたりするので、新聞紙とか梱包材で包んで入れるのが基本です。
引っ越し業界の将来
引っ越し料金が上がっているのも、運送業界自体が人手不足なのが理由。あまり人気のない職種なので。「仕事ない」ってよく聞きますが、いっぱいあるのになって僕たちは思いますけど(笑)
僕は引っ越し屋さんの魅力を発信できれば、もっと面白いかなって思っていて。将来的には芸人に限らず、アイドルや俳優さんとかにも働いてもらって。「今日は引っ越し現場にアイドルが行きます」とか(笑)
そういうのもあったら僕たちにしかできないのかなって思っています。
【取材協力】たかくら引越センター