3位:天才の考え方 藤井聡太とは何者か? / 加藤一二三、渡辺明

天才の考え方 藤井聡太とは何者か? / 加藤一二三、渡辺明

2位:うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間(文春文庫) / 先崎学

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間(文春文庫) / 先崎学

1位:将棋指しの腹のうち / 先崎学

将棋指しの腹のうち / 先崎学

藤井棋聖の活躍もあり、タイトル戦の「勝負メシ」に何を注文したのかがよくニュースになりますね。

第1位は、そんな食事にスポットを当てた『将棋指しの腹のうち』。羽生善治とステーキを食べた夜、加藤一二三のチョコレートのひみつ...。棋士たちは何を食い、何を語り、将棋に挑むのか。“うつ病九段”がメシから見た将棋界の真実を描いた本です。

第2位には、突然発病したうつ病の回復までの闘病記『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間(文春文庫)』がラインクイン。

棋士生活 30 年、ある日突然襲ってきた病魔は、うつ病だった―。休場を余儀なくされた中、彼は何を考えどう過ごしたのか、誰もがうつ病になる可能性のあることに気付かされる1冊です。

1位と2位には先崎学九段の著書が 2作品ランクインしていました。

人気の藤井棋士についての考察は、3位『天才の考え方 藤井聡太とは何者か?』、6位『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』、7位『藤井聡太強さの本質 棋士たちが語る藤井将棋論!』と3作品がランクイン。

4位『教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」(講談社現代新書)』と 8位『将棋「観る将になれるかな」会議(扶桑社新書)』は、将棋の誕生から教育法、観戦する上でのエピソードなど将棋のあれこれがわかります。

また、9位『決断力(角川新書)』は羽生善治九段の人生観が伝わる内容となっています。

そして、注目は第10位の『将棋の子(講談社文庫)』です。

天才達が集う奨励会でプロを目指し、人生を賭けて青少年がしのぎを削ります。

天才少年と呼ばれていた人達が羽生世代の台頭で一気に抜きさられたり、年齢制限ギリギリでの昇段争いなど、シビアな世界が描かれています。華やかな世界に見える裏側で、夢破れた人々のその後の人生とは...。

棋聖戦で藤井棋聖とも対戦し、「魔王」と呼ばれ先日名人位を獲得した渡辺明三冠の中学生プロ棋士誕生の瞬間や、1位と2位にランクインした先崎学九段のエピソードなど30年以上前の出来事も描かれ、将棋に詳しい人は勿論、知らない人でも引き込まれること間違いありません。

将棋は年代を問わず、遊ぶこともできますし、集中力や粘り強さ、日々の練習など努力することなどを学ぶことができるので、小さい頃から身につけておくといいかも。

将棋の世界を知ることができる本を読めば、将棋を始めるきっかけになりそう。難しい内容はお父さんやお母さんが説明してあげてもいいかもしれませんね。

さあ、未来の藤井聡太棋士を目指して!!

今回は、将棋の世界を楽しめる本ランキングをご紹介しました。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。